レコードプレーヤーに比べてあと一歩ガツンと来るところがないように感じているCDプレーヤー「DP-70V」を手持ちのもので多少でも改善できないかと、インシュレータ類を色々試してみることにしました。
先日はクリーン電源を通すことで音像も音色もシャープになったのですが、まだ量感や中域のパワーが足りなかったり平面的になる傾向があるので、そこを改善してできれば、との狙いです。
真っ先に浮かんだのはすぐ側に放置してあったJ1 ProjectのBA72Kです。
まずはこのBA72KをDP-70Vの脚の下に置いてみましたが、音以前にラックの中での高さがかなりギリギリな感じに…。
逆にBA72Kを筐体に直接だと本来の脚より低くて届きません。
脚を外すのはイヤなので、ダンピングパッドのC48S/4Pを上に載せてみました。
この状態で試聴したところ、変化の大きさにちょっと驚きました。
一旦はそこで時間切れになったので翌日聴いてみますと、中域を中心に厚みが出て音場に広がりが出ています。
また不思議なことにCDP使用時に起きるクリーン電源の唸りもやや減った気がするから不思議です。
プリアンプのトランスとの干渉が減るのでしょうか?
ただ、しばらく聴いていると音像が全体に膨らんでいて、輪郭にボヤけた部分が感じられ、気になってきました。
音の重心の低さは大きな魅力なのですが、ボヤケてしまっては良くなったとは言いづらいですからねぇ。
そこで次はC48S/4Pだけを本来の脚の下に敷いてみます。
簡単に書いていますが、DP-70Vはなにせ24.3kgもありますから上手く載せるのはなかなか至難の業です。
こちらも重心の低さは維持されていて、シャープさもいくぶん戻ってきました。
かなり本来の脚のみに近いですが、やはり全体的に霞んでいる感覚が残ります。
ここで一旦外して元に戻すと、線は細くなるものの純度の高さを再認識できましたから、そうなると敷いたことが改善につながっているとは言いがたいと感じてしまいます。
この辺からもう何でもありになってきて、TAOCのボードを持ち出してきたり、ACOUSTIC REVIVEのCP-4を使ってみたりしましたが、前者は高域がキラキラに、後者はいちばんクセは少ないものの、中低域に弾む感覚の響きが出てきます。
ここまでやって、インシュレータ系で調整するのは難しいな、という結論に至りました。
たしかに音は大きく変化しますが、手持ちのものが制振系が多いせいもあるかと思いますが、どうも鮮度向上にはつながりづらく、良くも悪くも色々と吸収してしまうようです。
全般に「響く、濁る、鈍る」といったものが加わることで音の変化は大きいものの、それは変化の量であって質の向上とは言いづらいものでした。
TAOCは好みとは違いましたが、ここで調整するならインシュレータではなくボードが効果的だろうなと確認できただけで良かったかと。
ヒッコリーボードがおそらく最適だろうとは思いますが、さすがにすでに3枚も導入してありますから…。
ひとまず今回は元に戻し、時期を見て他所のボードをどうやりくりするか考えてみたいと思いますが、本来ならスピーカーのほうが効果が高いだろうしなぁ、などと結局いつものように脱線気味なオチでありました。
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