このところ出番のなかったパイオニアのDVDプレーヤー「DV-393」ですが、D/Aコンバータもあることですし、デジタルトランスポートとして復活させてみることにしました。
ただ、あまりに久しぶりに引っ張りだしてきたこともあって、最初はCDもDVDも全然読んでくれなかったんですよねぇ。
長々とアクセスした後、むなしくNO DISC表示です。
そうなるともう天板を開けてみるしかないですよね。
ドライブにはORIONの文字があって、あれ?パイオニアじゃないの?という感じで、かなり廉価な作りです。
とはいっても、この後継機あたりのメカや回路はGOLDMUNDにも流用されたりしているという噂なんですけどね。
それはともかくまずはピックアップを清掃してみますが、そちらは関係なし。
結果的にはピックアップを横移動させる部分のグリースが固着していたようで、少し強引に手でピックアップを何度かスライドさせてあげたら復活しました。
(完全な素人の無謀な補修なので、良い子の方は真似しないでくださいね。)
こうして無事に音も出るようになりましたし、まずはTEACのUSB-DAC「UD-H01」につないでみますと、期待以上に良い鳴りっぷりです。
hiFace経由でAudioGateで再生した同じリッピング音源を比べてみると、一聴した程度ではほとんど分からないくらいです。
やや定位と低域がhiFace経由が優位なくらいかな。
Audirvanaに変えてみるとこちらは多少違いがあって、やや音がシャープになります。
とはいえ、その差はほんとに僅かで、この程度の差なら同じといってしまっても良いくらいでしょう。
次にSONYのCDプレーヤー「CDP-557ESD」をデジタルトランスポートとして使って比較してみますが、hiFace経由よりは不思議とこっちのほうが差が大きい印象です。
CDP-557ESDのほうが階調がしっかりしていて、重心が低く、それでいて端正な音に感じます。
もしかすると読み込み精度の部分でDV-393が本来の性能が出ていないのかもしれませんね。
それではもっと圧倒的な差を確認したいと、DV-393のアナログ出力も試してみました。
UD-H01経由と比較してみますが、これがさらに意外なことに、相当健闘しています。
低域の厚みや歪み感こそ差があるものの、十分なくらい実用範囲の音です。
これを書いている今もDV-393直の音を聴きながら、なくらいです。
さきほどのGOLDMUNDの話もありますが、DACも24bit/96kHzのものだそうですし、意外と実力派なのかもしれませんね。
電源部とか筐体をちょっと強化してあげれば、十分使えるかと。
とりあえず先日、弟にもらった鉄製のパネルを2枚ほど天板に載せて、しばらく愛用してみようかと思います。
こうなると最近のSACD対応モデルも気になってきますけどね。