ELACから「ELAC Alchemy」ブランドのコンポ群が3種ほど、国内投入されるそうで。
今回はその中からフォノイコライザーの「PPA-2」を紹介してみます。
名前の通り、オーディオアルケミーの血統をひくもので、開発者もピーター・マドニック氏とのこと。
コンステレーションオーディオも手掛けたことでも有名ですね。
PPA-2は8月発売予定で16万円ほどだとか。
オーディオアルケミーというとコンパクトな筐体が印象的でしたが、今回のは幅450mmとそこは普通で、高さ50mmというスリムさを売りにしているようです。
イギリスの製品などにこういう薄い機種が多いですけど、アレは住宅事情なども関係しているんですかね。
高さに制限があるとトランスやコンデンサ(寝せるという技もありますが)などのチョイスに制限も出てくるようには思います。
DACやフォノイコライザーならさほど影響はないかなとも思うので、発売の早いPPA-2を掘り下げてみることにしたわけです。
正面パネルはプッシュボタンが5つと電源ボタン、それにディスプレイとその側にあるSelectスイッチのみとシンプルなものです。
モノ出力スイッチがあるところが面白いですし、サブソニックフィルターの表記がHP(High Pass)というのもちょっと変わってるかな?
入力が2系統あるのも良いですが、出力もXLRとRCAがあります。
入力の片方はXLRでも受けられるようですけど、これってどれだけニーズがあるんですかねぇ。
また、ELACのレコードプレーヤーにDC 12Vを供給する機能もありますけど、それはそれで別の電源ユニットにしてくれたほうが良いような…。
MCについては+18dBのハイゲインイコライザのようで、特にMMと特別に切り分けられたようなものではありません。
その代わりといいますか、負荷インピーダンスは背面のボリューム状のもので5Ωから1kΩで左右個別に調整できるんだとか。
ディップスイッチで47kΩ固定にもできるのですが、ちょっと変わった操作体系ですし、カートリッジをこまめに交換することを想定してないのは海外製品らしいです。
またディスプレイ側のSelectスイッチを押すと計測モードになり、左右の抵抗を計測できるようです。
このあたりは海外の説明書も見ましたが、だいぶ操作が難しい印象ですけど、計測できるという仕組みはとても面白いですし、オーディオアルケミーらしさを感じます。
だいぶELACに特化されているような印象もありますが、だからこそ同社のプレーヤーと組み合わせると非常に魅力のあるフォノイコライザーに仕上がっているのではないでしょうか。
|
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)