ELEKITからポータブルヘッドフォンアンプ「TU-HP02」が出るようで。
TU-HP1の後継かな?と思いきや、どうも中身はかなり異なるようですし、価格もかなり上がっています。
TU-HP1は真空管を使用したものでしたが、こちらは入力部のFETに三極管特性を持たせたもので、真空管自体は使用されていません。
これによって「二次高調波を付加」したとメーカーサイトに書かれていますが、隣のグラフを見ると三次高調波もかなり付加されているような…。
真空管を使うメリットがそれだけだと考えていたのなら、ちょっと私とは考え方の方向性に違いがあるかも。
ただ、信号経路にオペアンプといったICを使わずにディスクリート構成にしているのはちょっと凝った作りです。
ディスクリート構成というとThe National+を思い浮かべましたが、その先代のThe Nationalを買う時にTU-HP01とは比較試聴しました。
その時の感想では、どちらかと言うとThe Nationalのほうがむしろ温かみがある印象で、TU-HP01はまさに真空管的味付けをしつつも意外と硬質な傾向だと感じました。
それにディスクリートは良いですが、乾電池4本駆動だと電圧が低めかな、という気もします。
「増幅部には正負両電圧を供給」とありますので、内部でDC-DCコンバータを組んでいるのか、それとも2本ずつで正負にしてるのか分かりませんが、いずれにせよ、元の6Vという枠は超えられないし、乾電池は内部抵抗も大きいですし…。
なお、ニッケル水素充電池も使用可能だそうで、通常音量で約30時間の連続使用ができるそうですから、電池も大食いではないみたいです。
正直、これならTU-HP01のほうが真空管使用やオペアンプ交換などの個性があって良かったのでは?という気もしますが、それだけの自信があって出してきたのだろうと思います。
ヨドバシに行く機会があれば、また最新のポタアンたちを試聴してみたいところです。