ESOTERICからディスクリートDAC搭載のモノラルDAC「Grandioso D1X」が3/1に発売されるそうで。
VRDS ATLASという新しいメカを搭載したSACDトランスポート「Grandioso P1X」とセットで使う想定ですが、D1Xのみでもモノラルペアで350万円というのはおそらく国内でも最高級クラスでしょう。
これまでESOTERICはAKMの最新チップを先行して投入してくるイメージがありましたが、やはりこのクラスで世界と戦うとなるとディスクリートで組む必要があったのかな?
ディスクリートだから良いとは一概には言えませんけれど、自社なりの思いを込めるとなれば踏み込まざるを得ない領域かもしれません。
名称としては「Master Sound Discrete DAC」ということだそうですが、処理構成などはあまり多くは語られていません。
半円状に8つの回路エレメントが配置されている様子はなんだか国内モデルではあんまり見かけなかったデザイン性というか、美意識を感じるものですね。
私の拙い知識で調べた限りでは基本的にはΔΣ方式ではあるようですから、マルチレベルΔΣにしてあるみたいです。
全体としては32回路あるので、それがどう配分されたり差動で使ってあるのか、もうちょっと分かる資料が欲しいところです。
もちろん肝はむしろFPGAアルゴリズムの部分にあるので、もはやハードウェアだけで語っても仕方ないかもしれませんが。
MQA対応も現時点ではまだ認証が通ってないらしいですが、そういうのをソフトウェア・アップデートで対応できるのも最近の機器らしいですね。
USB-DACとしても使えるそうですが、モノラルですから2本のUSBケーブルでつなぐのかしら?
そういうちょっとしたところですら、並みの扱いでは使いこなせなそうなのがスゴいですね…。
この価格ではさすがに値段で語るなかれ、と思う私でもちょっと試聴すらできそうにありませんけど、こういうモデルが出てくれることは他社への刺激や下位モデルへの技術革新のためにも、とても嬉しいことだと思います。
あまり景気が良いとは言えないオーディオ業界ですが、長く使える製品に仕上げて世に出してもらいたいなと思います。
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