ESOTERICから先日、SACDトランスポート「grandioso P1」とD/Aコンバーター「grandioso D1」が発表されました。
先日紹介したモノラルパワーアンプ「grandioso M1」とシリーズになる製品ですが、こちらもそれ以上に超弩級モデルです。
トランスポートが税抜きで250万円、D/Aコンバーターはなんとモノラル構成で2台で250万円という価格です。
一般に言うプレーヤーを揃えるだけで500万円というのは海外ブランドでもなかなかないかも。
単にお値段だけでなく、筐体もトランスポートはメインユニットと電源ユニットの2筐体で構成されていますし、重量は全部で100kg近いものになります。
これだけ重厚長大な方向が良いのかどうかは判断の分かれるところでしょうが、こういうモデルで積み上げた技術が下方展開していく、というのは昔からの趣味分野の製品の良さでもありますからね。
DACチップについては旭化成エレクトロニクスと共同開発した「AK4495」をチャンネルごとに16回路を組み合わせてるそうで、こうした新しい素子自体にも積極的に関わるのは良いことかと。
バーブラウンやESSが多くなってるところに一石を投じるという意味でも良いですし。
気になるDSDなどのデジタル伝送にはiLinkケーブルを使った従来からのES-LINKベースの上位バージョンで実施するようです。
また、モノラルD/Aコンバータの左右チャンネルのリンクはHDMIケーブルでやるそうで、やや煩雑な感じは受けます。
近い将来、DSDのデジタル伝送もメーカー間で標準化が必要になると思うのですが、HDMIでやるのが良いのかなぁと思ってるのですけどね。
なお、USB-DAC機能も有していますが、ここまでの弩級システムでPCと繋ぐのもちょっと躊躇われる気もします。