aune audioの外部クロック「XC1」にも一応付属のケーブルがありましたが、あまりに短いのでいくつか調達して試してみました。
まずはRG58/Uで作ってあるものを動作確認的に調達しました。
こちらは芯線が単線ですが、インピーダンスは厳密には50Ωではなく53.5Ωだそうです。
もちろん音切れとかそういったことはなく、普通に使えています。
ただ矩形波だとちょっとキツさが出たりするので、ネットで評判を見かけたテイシン電機の「CCA-7-010」を調達しました。
交換すると透明度がずいぶん違っていて、とりわけ矩形波では余計に差が出るみたいです。
交換当初から低域の空気振動がしっかり感じ取れるようになって音像はややタイトになりますが、多少煌びやかさが出たかなという気もします。
ケーブル自体はKYOWAのRG58A/Uで、インピーダンスはちゃんと50Ω、内部導体が単線から撚線となっています。
しばらく落ち着かせたところで再確認しますと、やはり低域が出るのは間違いないようです。
やや硬さはありタイトな印象も変わらないですが当初よりは安定感は出ました。
ハイスピードっぽさが前に出て、少しオーディオ的表現な部分を感じるところもありますが、これはおそらくキレが良くて立ち下がりが早い傾向から来るものと思われます。
オーディオ的評価ではたしかにコレが良いのですけど、どうも最初のクロック導入時の感動といいますか、楽しい感じが薄れた気もして試しにRG316のケーブルも調達してみました。
ちなみに安いケーブルばかりでオーディオグレードのものは試していませんが、それは50Ωの製品が少ない(ほとんどが75Ω)のも理由のひとつです。
まずは安めのもので変化の度合いや傾向を掴みたいというのもありますけどね。
RG316はテフロン被膜ですが、細手ということもあって損失は多めです。
そんなに長いケーブルを使うわけではないですし、超高周波を扱うわけでもないのでそこまで気にしなくて良いとは思いますが。
正直全く期待はしていなかったのですが、個人的にはこれがいちばんしっくり来ました。
空間表現が豊かで余韻がキレイなのが一押しポイントです。
低域はテイシン電機のものより厚みが少なめですが、クロックやDDCがしっかり温まると中高域のブレがより少なくなって音の芯がしっかりする感覚があります。
あまり音質とか仔細に耳が行く感じではなく、自然に次々音楽を聴き入ってる感じなので、そういう意味では結局コレがいちばん楽しく聴けて良いということだろうと判断しました。
たった3本聴き比べただけですが、それぞれの特色を聴いてみた印象から推測するに、そういう線は実際にはなさそうですが芯線が単線でテフロン被膜なんてのがあればそれが良いのかな、なんて印象もありました。
クロック自体がそんな高級なものというわけではないですし、当面はこのままで良いかなというまとまり具合になっているので現状はRG316で使っていこうと思っています。
ちょっと別の対処でDELA経由の音が大きく改善したのですが、それはまた別の機会に。