MacBSの日常生活的日記

EXCLUSIVE、修理受付終了へ

パイオニアのかつてのハイエンドオーディオブランド「EXCLUSIVE」シリーズのメーカーでの修理受付が今年の9月末で終了するそうで。

同ブランドにはスピーカーもあったわけですが、現時点での修理対象は下のような機種のようです。
もちろん、スピーカーや掲載外のものも可能な限りは受け付けてくれるとは思いますが。

EXCLUSIVE M10
EXCLUSIVE M3
EXCLUSIVE M4
EXCLUSIVE M4A
EXCLUSIVE M5
EXCLUSIVE M5A
EXCLUSIVE M7
EXCLUSIVE M8
EXCLUSIVE P10
EXCLUSIVE P3
EXCLUSIVE P3A
EXCLUSIVE V7
EXCLUSIVE C10
EXCLUSIVE C3
EXCLUSIVE C3A
EXCLUSIVE C5
EXCLUSIVE C7
EXCLUSIVE C7A
EXCLUSIVE F3

いちばん古いのはM3の1974年ですから相当な力の入れ具合だったということになります。
参考までにAccuphaseの初号機であるC-200やP-300は1973年と1年前の発売ですが、部品払拭もあって1984年以前のものは既にどれも修理不可な部分がある状態です。
それはエクスクルーシブもある程度同様だとは思いますけどね。

しかし今回は徐々に打ち切る形ではなく、一気に上記も含めた全製品の修理受付が終了するという形です。
パイオニア本体が立ち行かないような状態ですから仕方ない側面もありそうですが、せめてサービスマニュアルや残っている部品類はどこかで引き継いでもらえると良いのですが…。

そういう私はエクスクルーシブを所有したことがないわけで偉そうなことは言えませんけども、特に1980年代前後の製品は店舗で良く試聴させてもらった記憶があります。
印象深いのはモノラルパワーアンプのM5、それにレコードプレーヤーのP3辺りでしょうか。
スピーカーも2401twinは当時オーディオをやってた人は一度は憧れた記憶があるでしょうし、model2301も店頭でずいぶん聴かせてもらいました。

父親は少し前に聴きに行ったそうですが、天童市の天童レコードサロンには東北パイオニアから寄贈された機材やレコードがあるんだそうです。
そちらの運営もかなり厳しいようで、元々は天童オルゴール博物館だったものの、運営を委託されていらっしゃる方も退任されたりしているみたいですね。
そもそも父親が聴いた時も機材は立派なものの、ケーブル類には頓着しない父親でも「さすがにこれはないだろう」というくらい、お粗末なものだったらしいです。

かつて三菱やナカミチ、サンスイなどの工場など拠点が多くあった福島県もほとんどが消え去って、今だとD&Mがなんとか残っているというところでしょうか。
今回の修理に関しても、もし可能であるならば元々ゆかりのある天童市あたりに拠点が作れたら良いのでしょうけどね。
TADも経営状態はかなり厳しいようですし、オーディオ業界の道は険しそうですけれども、それは産業やビジネスとして捉えた場合の話である側面も大きいと思いますし、もっと技術者や職人さんの視点で伝承されていってくれれば良いなと願うばかりです。

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