MacBSの日常生活的日記

Final A4000

Finalのイヤホン「A4000」を入手しました。

ワイヤレスの「ZE8000」を入手したばかりということでfinalに傾倒しているっぽいですが、なんとなくなので偶然でしょう。
気楽に使ってきたOriolus Finschiが傷んできたのでその後継みたいな感じでチョイスしました。

大まかな感想としてはニュートラルな雰囲気でE4000に近いですが、それよりもっと癖が少なく音も前に出てくる感じがします。
finalは全般的にアコースティックフィルタによる矯正が多めなんですけど、A4000はあまり強くないような印象です。
また、プラスチックで鳴きにくそうなハウジングの採用で響きが減ったのが功を奏しているのかもしれません。

カナルっぽい、音が近すぎる感覚もだいぶ少なめなのはZE8000に通じるものがあり、最近のfinalの仕上げ方なのでしょう。
サウンドステージもほどよく広がりつつ、ボーカルは散らばらず、滑らかさも特徴的です。
同社としてはそこそこエントリークラスのモデルではありますが、かなりハイエンドっぽいサウンドがしてヘッドホンっぽい余裕感があります。

2pinのケーブルもだいぶ手元に揃ってきているので、ACOUSTUNE ARC22で2.5mmにリケーブルしておきました。
評判では純正ケーブルがやや弱点とのことで、たしかにリケーブルするとだいぶ上品な感じになりましたし、DAPの違いもハッキリ出てくるようになった気がします。
Opus #3だとやや線が細めで、ハイゲインにしても多少低域は出るものの、全体的な印象までは変わらず、軽いというよりは爽快さに振ったような印象になります。
決して歪みっぽくなったりキツくなり過ぎたりはせず、破綻させない鳴らし方なのはDAPもそうですし、A4000もその傾向があるのでしょう。

いつものように良い喩えかどうかは微妙ですが、ちょっと鳴らしきれてない空芯コイルのMCカートリッジみたいな感覚があります。
その点ではiBasso DX160のほうが相性良いので、こっちで使う頻度が多くなっています。
イヤーピース変更もためしてみましたが、音としてはSpinFit W1が良いものの、温まると緩くなって耳に残ることが多く、結局は純正に戻しました。

全体として現代的な鳴り方で進化が感じられるものですが、反面ちょっと線が細く感じられて優等生すぎるようにも思われます。
イヤホンをたくさん所有しているような方だとどうしても「個性」を重視しがちなのでオススメしづらいですけど、ワイヤレスが主流の中でワイヤードも欲しいなというユーザーさんには、いわゆるコスパの高い製品として推奨できるかなと感じました。

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