finalのイヤホン「E4000」が徐々に左右差が激しくなってきていたので修復してみることにしました。
だいぶ前からMMCXの接触不良があったり、純正ケーブルが断線しそうになったり、イヤホン本体のノズルの反対側の空気抜きキャップの接着が剥がれたりとかなり満身創痍な状態ではありました。
ケーブルは別のものに交換して接点復活材を塗布したり、MMCXのリングを広げてみたり、キャップは接着したりと対策はずっと施してきたのですが、左右差だけはどうもこれらとは別の問題のようで、最初はもう諦めようと思っていました。
どうせダメなら最後にノズル内のフィルタを剥がしてみてやれ!と剥がしてみると左右差がなくなったではないですか。
見た目ではそんなに詰まったりしている感じはないのですけど…。(周辺の黄色い部分は接着面)
finalは結構なモデルがこういうフィルタを駆使することで音決めされています。
ですので剥がしてしまうと、この場合なら高域がキツくなったりと本来の音ではなくなりますが、左右差があるよりはマシです。
もちろんそのままだとドライバに汚れが入り込むので対処は必要ですけどね。
それで治るならばと同社のMAKEシリーズ用に出ているAフィルタ10種類の中からA-4とA-5、それに取り付けに便利なピンセットと治具を公式サイトから購入しました。
MAKEシリーズは以前持っていてアレにも一式入ってたと思いますし、ピンセットと治具はなくてもなんとかならなくはないですがそう高いものでもないですので。
ちなみにこういう小物だとゆうパケットで送ってくれるので送料はさほど高くありません。
ネットで情報収集した感じではA-5が元々付いているフィルタに近いものらしいので、今回はそのままA-5を使いました。
ちなみにA-4はもうちょっと透過度が高いものですから、こっちにすると若干高域寄りのバランスにすることもできるはずです。
ピンセットはかなり先が尖っていて扱いやすく、ノズルのかなり奥まった部分にもわりと簡単に貼り付けられました。
結果からいいますと左右の音の偏りはしっかり改善しました。
MMCXの接触不良は相変わらず起こりやすいですし、背後のキャップ状の部品は改めて接着しなおしたので満身創痍なのはあまり変わらないですけど。
ちょっとここまで来るともう主役を張れるような感じではないですから、半引退状態にはなってしまいましたが、もうちょっと早く手を打てば良かったかも。
どうも類似の症状は結構多いらしいですし、そうなるとフィルタを綿棒などで掃除してもあまり改善しないみたいですから、他のEシリーズも含めて「そういえばなんか最近おかしいんだよなぁ」という方は試してみる価値はあるかもしれません。
ただメーカーが推奨しているやり方では決してなく、本来はメーカー修理という形での対応だそうです。
フィルタはあくまで最初から改造を前提にしているMAKEシリーズ用のものを勝手に流用しているだけですので、実施は自己責任でお願いします。
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