ヘッドホンを先に書きましたが、finalのイヤホン「E5000」を紗羅へのクリスマスプレゼントに導入しました。
私がE4000を買ってみて想像以上に良かったですし、CHORD Mojoを渡してから楽しそうに音楽を聴いているようなので、ちょっと良いイヤホンがあっても良いかなと。
それまでもB&W C5 S2を使っていて、今でもiPhone直挿し(Lightningアダプタ越し)の時はこっちを愛用しているようですけどね。
せっかくのプレゼントなので、私は当初は全く聴かずにいたのですが、そこそこエージング進めた状態で聴かせてもらいました。
低音がハウジングの横方向から伝わる感覚がE4000よりは意外と多めに感じますが、筐体がしっかりしているので箱鳴りしているような感覚はありません。
おそらくボリュームを取りづらい(かなりボリュームを上げないと鳴らない)ので、さすがにそのエネルギーが伝わってくるのでしょう。
E4000もアンプのパワーはかなり要求するほうですけど、それよりもさらにパワーが必要ですね。
iPhone直挿しはほぼ無理な感じで、Mojoやポタアンがないと鳴らないレベルです。
E4000のダイレクトな感じよりも広がりがある雰囲気で、低域は前述のように筐体全体で鳴らし、高域はハウジング経由ではなく直接耳の方向に向かってやって来るような傾向です。
ダイナミックユニット一発なのですが、それにより深い低域と澄んだ高域が両立しています。
とにかくボリュームを上げないといけないですし、もっともっと上げたくなるようなサウンドです。
おそらくシルバーコートケーブルによるところも大きく、アンバランス接続でもセパレーションが非常に良好です。
一聴すると穏やかですからのんびり聴くこともできますし、ボリュームをガツン!と上げて短時間に集中して大音量で音楽を浴びる楽しみも味わえます。
E4000以上に音源の音質の良し悪しを問う部分はありますが、聴けば聴くほど新鮮な発見があるような、まるで「スルメ」のような味わいがあるイヤホンですね。
直球勝負というよりも質の良い変化球を投げ分けるピッチャーといった風合いでして、かなり渋いチョイスとも言えそうです。
その点ではE4000のほうが、一聴して分かりやすい音の良さをアピールしてくる感があります。
聴き比べると、E4000は女性ボーカルもややキュートさやキラキラした美的装飾が付加される傾向です。
こちらはこの時点ではTinselにリケーブルしていたので、ケーブルの特色もあるとは思いますが。
また、E5000ではやや低域寄りにハウジングの響きを活かしたところが感じ取れましたけども、E4000のほうは中高域に素材の音が入っていて、それがある種、ツィーターみたいな役割もしている部分はあるように感じました。
E4000が良質なブックシェルフだとすれば、E5000はやや大きめのホーン+ウーファー的なまとまり方をしていますので、E4000のほうが現代的というか、流行りの音傾向かもしれません。
ただ底力はやはりE5000の懐の深さを感じることができました。
リケーブルしていなければ差はもっともっと広がっていたことでしょう。
そんなこんなで、私もシルバーコートケーブルが欲しくなったわけですが、その後の結果はもうご存知の方も多いでしょう。
まぁ一応、別記事に分けてまたご紹介したいと思います。