先日買ったfo.QのRS-912にはターンテーブルシートといっしょに0.5mm厚の粘着付シートが付いています。
本来はトーンアームやヘッドシェルなどに貼ることを想定して付属しているようですが、私は「音が死ぬ」ことがないように、サウンド系ではなくむしろ音を濁す要因になりそうな場所に貼ってみることにしました。
まずはMR-611のダストカバーに貼りますが、最初は上面にしようかとおもったんですが、細いタイプのがプレーヤーと接する部分にちょうどよい寸法だったので、ここに貼ってみることに。
元々ここにはクッションゴムを両面テープで貼ってあったので、それを交換する形です。
テープの厚さはたったの0.5mmですから、蓋は問題なくしっかりと閉まります。
元々、そんなに密閉性が高いダストカバーではなく、ヒンジ側にはかなり隙間があるんですけどね。
早速レコードを再生してみると、なんとなくハウリングマージンが上がったような印象があります。
静粛性が上がって、音がカチッとしたように感じるのは気のせいでもなさそうです。
また、なぜかチャンネルセパレーションが良くなったように感じるのはプレーヤー単体での変化というよりも、プレーヤーの設置位置が右スピーカー寄りなので、スピーカーからの出音の影響を受けづらくなったからではないかと推測しています。
それならばと気を良くして、今度はスピーカーの間に仕方なく設置している液晶ディスプレイの背面にも貼ってみました。
見た目はカーボンっぽいですが完全にペラペラなプラスティックで広い背面にちょこっと貼っただけなので気分の問題くらいかな?と思いましたが、一聴すると低域の被りが減ったような印象もあります。
ニアフィールドで聴いた場合にしか差は分かりませんが、良く聴いてみると、実際には高域を中心に吸音されているように感じるので、それが低域をスッキリさせたのではないかと思われます。
音楽で言うと、ピアノの右手側の実体感が上がっているので、中高域の吸音効率が良いのかな。
また、今回の粘着付シートは直接関係ありませんが、fo.Qのターンテーブルシートを導入した辺りから、レコード内周部の改善が著しいのがうれしいところです。
fo.Qのターンテーブルシートが良かったのか、それともトーンアームの高さがしっかり合ったのが効いたのかは定かではありませんが。
あと、高域のフォルティシモで歪みが出るケースがあって長らく悩んでいたんですが、リード線の接触改善をしたらこれを改善されました。
アナログは何をやっても変わるし、逆に変わる要因が多すぎて調整にハマってしまいますね。
レコード自体の楽曲を楽しみながら、色々と変化を味わえるのは他のどの機材よりも楽しいものだなと感じている今日この頃です。