FOSTEXから真空管搭載のポータブルヘッドフォンアンプ「HP-V1」が2月に発売予定だそうで。
昨日書いたイヤフォンといい、なかなか意欲的に製品を投入してきますね。
それだけヘッドフォンオーディオは需要が高いということもあるのでしょうが、それ以上にフォステクスの小回りの利き具合の賜物とも言えるでしょう。
さて製品のほうはすでに参考出品もされていた通り、前段に6N16B-Qという真空管を後段はオペアンプという、最近良くあるハイブリッド形式です。
真空管といってもポータブルではどうしても低電圧で駆動させる必要もあり、選択肢が限られるというのもあるのでしょう。
ポタアンは当然持ち歩く前提なので、真空管の場合はマイクロフォニックノイズが気になりますが、なかなか堅牢そうな筐体に入っていますし、その辺は万全に対策してあるかと思われます。
DACなどの余計な機能は全くなく、ライン入力を持つのみですから、同社のHP-P1などと組み合わせるのが前提かと。
HP-P1も結構な大きさなので、iPhoneと組み合わせるとなると三段重ねで使う形になって、相当大掛かりなシステムになります。
FOSTEXに限った話ではないですが、もう少しコンパクトな電源搭載のUSB-DACがもっとたくさん出て欲しいところです。
話をHP-V1に戻しますと、真空管以外のウリとして、同社オリジナルのフィルムコンデンサーと電解コンデンサーがカップリングコンデンサに採用されているとのこと。
スピーカーの場合はネットワークに使用するものなので若干用途や定格が違うような気もしますけど、オペアンプや真空管などがセールスポイントにされがちな中、コンデンサに注目したのは面白い試みだと思います。
なお、バッテリーは内蔵バッテリーで10時間動作するほか、外部15V給電できればそちらでも使えるそうです。
これが5V、9V、せめて12Vならモバイルバッテリーでも供給しやすかったと思いますが、そこは真空管を使う都合上、仕方ないところでしょう。
お値段は5万円前後とそこそこ高級ですが、DC15Vで使えば据え置き機としても優秀かと思いますし、兼用ニーズで導入を検討してみるのも良いかもしれません。
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