GOURDからPCUHDという新導体を使った電源ケーブル「GCP-603」と「PC-663」が発売になるようで。
PCUHDは古河電気工業が開発した高純度無酸素銅だそうで、「Pure Copper Ultra High Drawability」の略だとか。
Drawabilityという単語が引抜加工性という意味で、PCUHD自体、耐火物を使わない鋳造工程と熱間押出・圧延工程を通さない加工工程が特徴とのこと。
純度で言えば4N(銅純度99.99%)とスペック的にはそれほどではありませんが、すでに純度競争の時代はもう過ぎ去った感がありますからね。
GOURDでは色々と試作を繰り返して、このPCUHDの音の明るさと力強さに特徴を見出して使うことに決めたんだとか。
実際の製品としてはPCUHDとOFCを併用した5芯タイプの電源コードになっていて、PCUHDの音の明るさとOFCの安定感をいかしたものになっているそうです。
構造の部分では絶縁材にPVC、網組シールドにジャケットはPVCとナイロン編組という内容で外径はφ12、長さは1.8mです。
プラグは同社らしくモールドで、ロジウムメッキ加工のものが採用されています。
ちなみにGCP-663のほうも構成的にはほぼ同じですが、こちらは3P端子ではなく、接地コード付き2Pになっています。
お値段はどちらも同社ストアで26,000円(税込)だそうで、各社の芯導体とまさに熾烈な争いをしそうな価格帯です。
これでPC-TripleCにHiFC、102SSC、そしてPCUHDと、各社いろんな素材に分かれて出てきたのはPCOCC-Aばかりが目立った以前よりも面白くなりました。
なお、今後は同じCORD 600シリーズでバランスケーブルやスピーカーケーブルの設計を始める予定だそうで、そちらも楽しみです。