出張中に自分(と紗羅)へのお土産探しをするのが楽しみになっていますが、最近は時間に余裕がないことも多く、今回はちょうど出張のタイミングにオークションで良い出物を見つけたので、それをお土産代わりにすることにしました。
前置きが長くなりましたが、Graceのカートリッジ「F-8L」です。
F-8シリーズはすでに持っているんですけど、最初のF-8Lは針が相当消耗していて、次にゲットしたF-8Cは針がF-8M相当で、これが曲がってる影響なのか歪みがやや多めでした。
そこで状態の良い針を探していたら、必然的に本体も付いてくるという形に。
今でも品川無線は存在して針も売ってるようですが、お値段がかなりのものらしく、それだと別の選択肢も考えてしまうんですよね。
そもそもMCカートリッジなら針だけを交換することは基本的にできないわけで、そう考えれば集まっても仕方ないかなと。
F-8Cに針だけ交換しても良かったんですが、動作確認も兼ねて本体もオーディオテクニカのシェルに装着して鳴らしてみました。
これまでのに比べると、針がもう新品のようで感動ものです。
音自体の傾向は最初のF-8Lに近く、F-8Mほどケレン味が強くなく、穏やかさを持ったレコードらしさを感じるものです。
ただ、少し奥まった位置への音の定位がかなり明瞭で、それもやはり針が曲がってないおかげかも。
他の2つ比べて新しめのヘッドシェルを使っていることも「新品っぽさ」につながっているようですし、レコードらしさの中にも現代的な特性の確かさも感じます。
違いを確認するために、F-8Cカートリッジボディにこの針を付けるのも試してみたいところですけど、まだそこまで手が回っていません。
ボディによる違いもどれだけあるのか、興味のあるところです。