GustardのUSB-DDC「U16」を追加してみました。
先日のU12が思いのほか良かったので調子に乗ってしまいました。
最新のU18やSingxerも気になったのですけど、お値段もそこそこになりますし、I2Sを使うわけでもないですし、外部クロックを接続する予定もないので。
もちろんその気になればU16も外部クロックはつなげますし、I2Sも使えますが。
こっちは電源スイッチが背面にありますが、やはり今回も基本的には電源オンのまま維持しています。
音はU12より前に出てくる感じで明るい気がします。
喩えるならば、ボケ味のキレイなハイスピードレンズのような印象でしょうか。
ピントが合ったような、という感想を見かけましたが、たしかにその通りで音像も少しタイトになります。
その分、ズバッと決まるとスピーカーが消える感覚は強くなりますけど、それだけセッティングにはシビアな傾向です。
U12のバランス感覚もなかなか良かったとも当初は感じられ、U16は若干真面目でどことなくアキュフェーズ的なところもあるように思えます。
チップがXMOSからESSになったことで、それっぽさが出ているところもあるのでしょうか。
ただ当初は少し軽い感じもありましたが、温まってくるとだんだん凄みが出てきて低域が力強く、濁らない現代的でハイスピードなサウンドになっていきました。
ファームウェアでも音が変わるらしいですし安定度の違いもあるようなのですが、現状は1.61になっていてそれが安定版の最新のようです。
1.72や1.77というのも出ていたようですけど192kHzでおかしくなったりしたそうで、ここはもう1.61で良いでしょう。
ヒューズを手持ちのリテルのセラミック管に交換した後、U12と取っ替え引っ替えで比べていきました。
ちょっと硬調なものの、やはりオーディオ的クォリティの高さはあるので、U16をチョイスしつつ、DAC側で対策することにしました。
具体的にはMark Levinson No.360LのインシュレーターをRMF-1に変更し、これで一気に柔軟さが出ました。
鈍ったのではなく、音色にトゲがなくなったようで、これならU16のほうが引き出せる音数も多くて有利です。
さらにDELAにクォーツインシュレーターを敷いて透明感も向上したので、とりあえずコレで運用してみることになりました。
DENAFRIPS ARES IIも同軸で接続しましたが、こちらも単体のUSB入力よりも透明感が高まった気がします。
ARES IIにI2S入力があればベストだったのですけどね。
ちなみに12th EditionではI2S入力が追加されているそうです。
AES/EBU接続でNo.360Lの豊富な入力を活用できるところも便利ですし、これでDELAとMark Levinson No.360Lを仲介する部分も当面確定で良いでしょう。