Phase TechのDAC「HD-7A」の足回りはスパイクにしてありましたが、ヘッドフォン環境に専念させるにあたって見直すことにしました。
理由はもちろん音傾向もありますが、スパイクだとケーブルなどに引っ張られて動きやすかったり、金属のスパイク受けなので通電性が出てしまうので、LUXMAN P-1と機材を重ね置きしてる関係上、あまり良くないかなと。
本来は下のラックに入れてしまっても良いのですが、ガラス扉があるので使い勝手がイマイチなんですよねぇ。
ガラス扉を外してしまうのも考えましたが、そもそもラックの強度が低いので…。
またいちばん大きな理由は左隣にレコードプレーヤーがあり、トーンアームと高さや距離が近いこともあり、HD-7Aの電源を入れているとフォノがハムを拾ってしまう点です。
電源を切っておけば一応問題はないのですが、できるだけ距離を離すのがいちばんなので高さを下げるのと右端に寄せたいなと。
ただスパイクはDALI CONES/BCを両面テープで貼り付けてありますから、まずは音傾向の変化を確認するため、スパイクを残したまま、その下にJ1 ProjectのマテリアルC+T ハイブリッドダンピングパッド「C48S」を挟んでみました。
当然ながら高さは余計高くなってしまうのですが、右に移動はこのタイミングで可能な限りやっておきました。
J1 Projectはやや滑りづらい傾向ですから、物理的に動きにくくなったのはまず良い傾向です。
音傾向としては中高域のキツさはやや減って、ボリュームを上げてもうるさくない気はしますが、あまり大きな変化ではありませんでした。
こうなるとスパイクの音の支配力が高そうだと判断して外してしまいました。
高さはそれほど変わりませんが、まずはSPECのインシュレーターを試します。
これはまず滑りやすいので、やや動きやすいというのは難点です。
音傾向としては有機的なサウンドになった印象があり、中低域がやや厚めになってスパイクよりは明らかに良好です。
中高域のキツさも減っています。
そこで調子に乗ってSPECの上にJ1 Projectという、当初の目的を忘れたような配置も試してみます。
クセは少なくなりましたが、せっかくのSPECの良さが薄らいだとも言えます。
全体のバランスとしては良い雰囲気で歪みも少ないのですが、何故か、やや中高域のキツさが戻っています。
ここで我に返ってJ1 Projectのみを試します。
ボリュームが低い感じを受けますし、フラットな印象です。
当然ながら物理的も安定感がありますし、音もそれを反映してか落ち着いた感じで、これがベストかもしれないなぁという予感はありましたが、もうちょっと悩んでみました。
念のため、何も敷かないのも試しますが、歪みが少し増え、低域が軽くなった気がします。
ただ、直置きでもヘッドフォンアンプへのノイズ混入はないようですから、低くすることに何ら支障はなさそうです。
結果、J1 Projectか何も敷かない、のいずれかに絞り込んで比較しました。
その上でJ1 Projectを敷いたほうが重心が下がって楽器の分離が良くなって音数が増えているのが分かり、ここでやっと確定です。
ヘッドフォンのほうが差が分かりやすいので、チューニングはやりやすいですがその分、つい色々試してしまいますね。
この状態でメイン機材のほうのフォノでHD-7Aの電源をオンにしてある場合のハム音をチェックしましたが、電源がオンでもハムはほぼ皆無になりました。
最初にコレをやっとけよ、という気もしますが、双方が良くなるようにしたいという欲が出てしまいますね。
結果的にはどちらも良くなりましたし、DACもしばらくHD-7Aのままでいけるなと感じた次第です。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)