MacBSの日常生活的日記

HIFIMAN Edition Xのイヤーパッド交換

ずいぶん傷んでしまっていたHIFIMAN Edition Xのイヤーパッドを互換品を調達して交換してみました。

他の塗装なども剥がれていたのでHIFIMAN ANANDAを入手したわけですが、正直、イヤーパッド交換の効果は想像以上でした。
以前使っていたイヤーパッドは内壁部分の合成皮革が剥がれてしまっていたので、音質に悪影響を与えていたのだと思います。

Edition XのイヤーパッドはANANDAとは違ってイヤーパッド側にユニット保護用の網が付いているタイプで、いろいろ出ている互換パッドでも網有りと網無しが混在しているので間違えないように注意が必要です。
今回入手したものは厚みも現行のものに近く、前方傾斜もそこそこしっかり付いています。
交換のおかげで音がギュッと凝縮されつつ外からの回り込みも減り、音がやや散らばり気味だったのが改善されました。
音漏れ自体は特に変わらなかったのですが、音の世界に包まれた感じが強くなったようです。

前述のようにANANDAも持っているので比較してみましたが、音質的にはANANDAのほうが若干自然で詳細な音色や質感が出ているように感じられます。
特にハープシコードやオーケストラなどでは重量感や空気感が良く表現できています。
ただイヤーパッドを交換したEdition Xは空間的な広がりや楽しさが圧倒的で、これはおそらくヘッドホン外側のメッシュの厚さが異なることが大きいのだと思います。

イヤーパッド交換前はEdition Xのほうは低域が抜けてしまうような感覚がありましたが、交換後は平面型の良さを存分に味わえています。
ちなみに能率は聴感上だとANANDAのほうが若干低めで、HP-A8のボリュームで4dBくらい差があります。
Editon X V2しか情報が見当たらなかったですが、インピーダンスにも差がある(ANANDAが16Ω、Editon X V2が25Ω)ものの、感度で10dBくらいの差があるので順当なところでしょう。

それにしてもイヤーパッド交換によって音質や印象が大きく変わるのは想像以上でした。
Edition Xはだいぶ古いモデルで現行モデルはずいぶん進化しているだろうと思っていましたが、なかなかどうしてまだまだEdition Xも一線で活躍してくれそうです。
Edition XはリビングでMac miniで、ANANDAはMac Studioでと使い分けていますがどちらも素晴らしいヘッドホンですし、まだまだ頑張ってもらおうと思います。
ANANDAのほうも多少痛みが出ているので早めに交換してみるのも良いのかもしれません。

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