HiFiMANからちょっと変わった(私好み風の)デジタルオーディオプレーヤー「HM700」とセットとなるイヤフォン「RE-400」が昨日発売だとか。
これまでもHiFiMANからは無骨で操作性が(かなり)イマイチなDAPが出ていて音質に定評がありましたが、今回は自らそれらへのアンチテーゼみたいなモデルを出してきました。
見たところスタイリッシュな本体はまさに今がブームのハイレゾには対応せず、最大でもWAVの24bit/48kHzまでです。
ファイルフォーマットとしてはWAV、MP3、APE、FLACに対応してるのでハイレゾよりもロスレスでしっかりCD品質を引き出す、というところに注力したのでしょう。
たしかに現状の音源を見る限りでは良い考えだと思いますが、それをHiFiMANがやるというのがちょっと興味深いところです。
また、あえてイヤフォンをセットにしてるのはバランス接続を前提としているからです。
付属の3pin変換プラグを使えば通常のヘッドフォンも使えるようですが、できれば4pinバランス接続で使ってほしいという気持ちの現れた仕様だと感じます。
たしかに通常の3pinジャックはマイナス側をL/Rで共用しているわけで、セパレーションの点でも不利だよなぁとは常々感じているんですよね。
アンプにしても3pinではBTLにすることも出来ませんが、この点は変換プラグを使用できる時点で今回の製品には当てはまらないでしょうけど…。
もう一つ、DACチップやオペアンプなどを謳っていないのも面白いところです。
ハイレゾにあえて対応しなかったところを見ると、TDA1543などのビンテージ系DACチップを使ってる可能性はありそうですが、結局は音次第ですからね。
お値段もイヤフォンをセットで3万円弱と、なかなか絶妙なさじ加減の価格設定です。
ボディもガラケーみたいな雰囲気(ただし、折れません)でUIもHiFiMANとは思えない雰囲気ですけど、これもまぁ使ってみないとなんとも…。
なお、本体容量は32GBで外部拡張はできず、バッテリーは15時間とこの辺りもHiFiMANらしくない仕様です。
操作性はHiFiMANに過大な期待はしてませんし、一度ちゃんと音を聴いてみたいなと思いますが、地元では聴けそうもないですから次の出張までお預けですね。