• 266月

    HIFIMANのイヤホン「RE2000 Silver」を入手しました。

    2018年発売のモデルなので相変わらず今さらなんですけど、先日のRE800 Silverが思いのほか良かったので手を出した次第です。
    現行モデルはRE2000 Pro Silverですがハウジングの形状が多少変わったりしている程度みたいです。
    逆に言えばハウジングが耳に合わないという意見も多かったのを受けての変更だと思うのですが、多少角が当たるかなぁという感じはあるものの装着感は私の場合、大丈夫みたいです。

    基本はRE800 Silverと同じトポロジータイヤフラムのダイナミック型ユニット一発のシンプルな構造です。
    真鍮のRE2000のほうが評判は良くて、アルミ筐体のSilverはハウジングによる残響が少なめのあっさり系ということでしたが、たしかにその通りかと思われます。

    まずはイヤーピースから選んでいきましたが、結果的にはUnique Melodyの「Melody Teal」にしました。
    次点がSpinFit OMNIでした。
    シリコン系だとちょっと高域のキツさが目立つケースがあるので、ちょっとゴムっぽい素材のほうが合ってるようです。
    Melody Tealだと低域も量感がしっかり出るし、広がりも本来の素質が活かせるみたいです。

    RE800 Silverとは違ってリケーブルも可能で、ちょっと装着の向きが普通とは違いますけど埋め込み2pinが使えます。
    こちらも結果的にEFFECT AUDIOのVirtuosoをチョイスしました。
    耳掛け部分にワイヤがないので装着の向きに影響を受けにくいですし、細めなので扱いやすいのがまず第一条件クリアでした。
    また純正ケーブルよりもかなり透明度が上がって輪郭がより明瞭になって、さらに低域もぐっと深みが出ました。

    ダイナミック一発とはいえ、HIFIMANの本領発揮という感じのイヤホンで空間の広さがやはり素晴らしいです。
    Maverickと比較してみてもRE2000 Silverを聴いた直後だとこもって聴こえるほどです。
    Maverickはたしかに多ドラらしい散らばり具合もあってそれが良い方向になるケースもありますが、良く聞くとどうしても散乱した感じになることが多めです。
    HIFIMANのほうは典型的にダイナミック一発の良さを存分に活かしているという感じがします。
    どちらが確実に上とかそういうわけでもないですが、HIFIMANはどちらかというとアメリカン、Maverickのほうはヨーロッパ系の雰囲気を漂わせているように感じました。

    同じダイナミックということでqdc SUPERIORも聴いてみましたが、さすがにこの2機種を聴いた後の試聴はかわいそうでした。
    圧倒的に(本当に低いところの)低音がないですし、まとまりはあるものの全般的に物足りないです。
    帯域がどうこうというよりも全体的に軽さを感じるという感じでしょうか。

    他のイヤホンともいろいろ聴き比べてみましたが、とにかく音に滲みがないのが印象的です。
    ジャズライブなどでは臨場感がとても高まりますし、ハイハットやウッドベースのキレや抜けがとても良いです。
    空間的な広さもあって、それが無理にイヤホンだけど頑張って作ってみましたという広さではなく、ヘッドホンやスピーカーのような開放型っぽい雰囲気(さすがに同等とまではいきませんけど)を引き出してきます。
    純粋に周波数特性や歪み率といったスペックではまだまだ上がありますけど、音楽に向き合う純度みたいなものが高いイヤホンだなと感じている次第です。

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    Filed under: Audio
    2024/06/26 12:00 pm | HIFIMAN RE2000 Silver はコメントを受け付けていません

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