電源ケーブル自作のためにまずはプラグを検討していたら、HUBBELLのHBL8215Cを使って作ったというケーブルを某所で見つけたのでゲットしてみました。
先日のPanasonicの壁コンセント同様、ホスピタルグレードのものでUL,CSA規格も満たす内容です。
それでいて元々、オーディオ専用のものに比べればお安めなんですが、今回のは中古ということもあり、さらに格安でした。
それだけに偽物も出回ってるようですが、ポイントを見比べた感じだと問題なさそうです。
電線は定番のフジクラのCV-S 3.5sqが使ってあり、プラグも含めてかなり頑丈です。
取り回しがちょっと心配でしたが、硬いケーブルはともかく、プラグのほうは挿しやすく使いやすいものです。
内部配線はアース線を接続せずに作成されていて、私もアース接続のないパワーディストリビューターで使うということでアースピンは外してしまいました。
なおIECインレット側も同じ型番らしく国内での取り扱いはないようですけど、作りは同様に良さそうです。
ひとまずお試しと動作確認ということで、ATOLL DAC100に接続してみました。
一聴した感じでは静粛性が上がり、硝子っぽいクリアさと上品さが高まった印象です。
これまでのzonotoneと比べると化粧っぽさが減ったように感じますね。
最近メインDACにしているARCAM DELTA BLACKBOX 50のほうと比べてみると、ARCAMはややヤニっぽさや歪みが感じられますが、ある意味、自然で開放感があるとも言えます。
一方、ATOLLのほうは以前はやや高域がうるさく音が散らばるような感じがあったのですが、今回の電源ケーブル変更で低域の厚みが増えて歪みが減ったおかげもあり、まだ少し固さが見受けられて縮こまった感じはするものの、情報量の多さと上品さが両立できてきた気がします。
それにしても電源ケーブルやプラグでこれだけ変わるというのもある意味、困ったものです。
本来は機器側でケーブルなどの環境の違いを吸収できる懐の広さを持つべきなのでしょうけど、海外製品では影響を受けやすいものが多い気もします。
また、私の印象ではどうもインターコネクトケーブルは高域側、電源ケーブルは低域側への影響が大きいですね。
こうした経験を参考にしつつ、もうちょっと適材適所を見極めていこうかなと。
あと、電源ケーブルが交換できない機材も少しありますので、そこもまた別の手立てを打ちたいと思っているところです。