• 208月

    国産のレコードクリーニングマシンを発売して注目を集めたアイコールですが、9月末でオーディオ製品の生産を中止するんだそうで。

    厳密には「撤退」ではなく、生産中止になるのは以下の製品で、アクセサリ類は継続販売されるようです。

    ・アームリフター「アームメイトIQ1000A」  
    ・レコード洗浄機「クリーンメイトIQ1100A」
    ・バキューム式スタビライザー「バキュームディスクメイトIQ1300A」

    IQ1100Aは華々しくデビューしましたし、知人でもユーザーさんが結構いらっしゃいますが、クリーニング液や吸引アームなどの補修部品的なものは継続されるので当面の心配はないのかな?
    そもそも親会社はアイテックス株式会社で別に存在していますし。
    ただ、バキューム式スタビライザーがなかなか出て来ず、良い噂も聞こえてこなかったので「次の柱」が育たなかったんでしょうねぇ。
    クリーニングマシンもレコード人気とは裏腹に、アイコールに限らず「所有している」という人があんまり増えているようには思えないですし。

    私自身は海外製のclearaudioを使っているので補修部品の心配をいつもしていて、その点ではアイコールは安心で良いなぁと思っていたのですが、まさか国内のほうが先に消滅することになるとは思ってもみませんでした。
    たしかに知名度ではVPIという強敵もいますし、バキュームだとやっぱり場所も取るし、夜に動かしづらい程度の音もしますからねぇ。
    それでも私などよりずっとずっと高価でレアなレコードをお持ちであるならば、クリーニングマシンは音質面でもディスクやカートリッジの寿命の観点からも持っておいて損はない、とはいつも書いているんですけども…。

    もうひとつはそもそもがオーディオメーカーではなかったので、販路拡大にも苦労したというのがあるのかも。
    アームリフターはその後、本家(とあえて言ってしまいます)のオーディオテクニカが復活させましたし、他社との差別化ができていない側面もあったでしょう。
    ただこうやって選択肢が減っていくのは寂しいことです。
    撤退しようというメーカーの製品を勧めるのはさすがに厳しいですが、今でも価格面からは魅力的なクリーニングマシンだと思うので、なんとなく買いそびれていた方はラストチャンスになるかもしれません。

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    Filed under: Audio
    2019/08/20 4:30 pm | アイコール、オーディオ撤退 はコメントを受け付けていません

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