iBassoのDSD再生対応ポータブルミュージックプレーヤー「DX90j」が7/18に発売されるそうで。
お値段は5万円台中盤だそうですから、先日お借りしたFiiO X5としっかり競合しそうな価格帯の製品です。
仕様も微妙に似ている部分もあり、DSD対応もネイティブではなくて24bit/88.2kHzのPCM変換だったり、microSDHC/SDXCスロット装備やUSB-OTGに対応なども近い内容です。
細かく見るとメモリカードがexFATに対応(FiiO X5は現状FAT32のみ)していたり、逆にUSB-OTGのケーブルは別売り(FiiO X5は付属)など、微妙な違いはありますけどね。
DACはES9018K2Mを左右独立で搭載し、OPA1611やBUF634搭載と、ポータブルとは思えない奢った内容にもびっくりします。
FiiO X5のPCM1792もどちらかというと据え置き向けですけど、バッテリーがちょっと心配になったほどです。
ただ、どちらのモデルも電池持続時間は8時間前後と、これだけの内容にしては電池は保つほうです。
いざとなれば大きなモバイルバッテリーを持ち歩いて補充すれば良いのでしょうし。
もう一つ、DX90jで面白いと思ったのは「エイジングケーブル」なるものが付属している点です。
このケーブル、本物のヘッドフォンなどを接続しなくても通電してエージングできるものだとか。
エージングの必要性については賛否両論あるかと思いますが、DX90jでは推奨エージング時間が300~400時間とのことで、それだけ「空再生」するのもなんだかもったいない気もします。
エージングしながら音の変化を楽しむのも新しい機材購入時の愉しみの一つのようにも思いますけどね。
操作性も気になるポイントですが、DX90jのほうはかなり大きめの再生ボタンの両脇に戻し、送りボタンがほぼ同じ大きさであって、シンプルなUIです。
他の操作はタッチパネル液晶でやる形のようで、ここはFiiO X5とはずいぶん趣きを異にしています。
X5は慣れるまでちょっと戸惑う操作系ですけど、ボタンやダイヤルなどアナログな操作主体なので、昔からポータブルミュージックプレーヤーを使ってる方はこっちのほうが好みに合いやすいかも。
逆に最近のスマホに慣れていればDX90jのほうが慣れが早いでしょうけど、そこはタッチパネルの反応やUI次第なので、一度触ってみたほうが良さそうです。