iFI-AudioからDSD対応のコンパクトな据置型USB-DAC「micro iDAC2」が7月下旬に発売になるそうで。
前モデルのiDACはESS Sabreチップを使ったものでしたが、今回はバーブラウン製と大きく内容が変わっています。
ESSでもDSD対応は出来たかと思いますが、11.2MHzや12.6MHzまでのDSD、そして32bit/384kHzまでのPCM/DXDにネイティブ対応させるために変更が必要だったのでしょう。
DACチップだけで音が決まるわけでもなんでもないですが、やはりそれなりに音傾向みたいなものはあるわけで、ずいぶん大胆な変更だなと感じます。
またアナログ部分の強化もセールスポイントとなっていて、LINE OUTをA級駆動する「クラスAチューブステート」なる機能や、N-Channel J-FetとPNPバイポーラトランジスタを組み合わせたディスクリート構成という「ダイレクトドライブ機能」を採用しているとのこと。
要するにDACと言えどもアナログ回路が重要というところなんでしょうけれども、反して電源はUSBバスパワー駆動です。
USB電源をクリーンにする「スーパーレギュレーター」を搭載してるそうですが、なんとなくどれも名前がちょっと大げさな感じで、昔の国産オーディオの「なんとかなんとか回路」みたいなのを彷彿とさせます。
そういうのって個人的感触としては名前負けのことが多々あるので、少々不安もあります。
とりわけヘッドフォン出力もこのUSBバスパワー駆動なわけで、600Ωの負荷を扱えるとなっていますが、やはりこちらも不安を伴います。
USB端子はUSB3.0になっていますが、動作はUSB2.0でも動作保証されていますから、供給電源としてはUSB2.0ベースでの駆動を前提としているわけですし…。
商品ページにはこっそりと「まもなく発売される「Proシリーズ」」という記載もあり、Proシリーズの差別化も想定されているのかな?という穿った見方もしてしまいました。
ただ、コンパクトで取り回しのしやすいDSDネイティブ対応USB-DACという点ではなかなか魅力的なスペックではあります。
iDACからの音質変化がどうなのか、というところ次第では結構売れ筋になるのではないかと思います。