他社にないような製品展開をこのところ相次いで積極的に見せているiFI-Audioですが、今度はレトロ調のコンポシステム、その名も「Retro System」を発表したようで。
USB-DAC機能付きの真空管アンプ「Retro Stereo 30 Amplifier」とスピーカー「LS3.5 Speakers」の2点で構成されていますが、デザインや名前が古くからのオーディオファンだと興味を惹かれるところでしょう。
アンプのほうはMarantzのModel 7やSC-6あたりの時期に良く似ていますし、スピーカーはどう考えてもLS3/5Aの名前をもじってますよね。
スピーカーのほうはデザイン的にはだいぶ違いますけども。
そんなレトリックな部分はこのくらいにして、USB-DACアンプの「Retro Stereo 30 Amplifier」はこの手の製品に良くある、いわゆる真空管ハイブリッドではなく、純粋にEL84による増幅段を持った生粋の真空管アンプです。
ある意味、プリ段にiTube、DAC部にiDAC、それにフォノイコライザーにiPhonoを全部一体化したような製品ですね。
レトロにこだわらない層向けにこのEL84部分だけのiPowerみたいな製品も欲しいかも。
スピーカーのほうはキャビネットが竹製と、これまた面白い素材を使ってあります。
2wayですがクロスオーバーネットワークは無いそうで、中身も外観もLS3/5Aとはかなり違います。
どちらというとアンプ側のほうが同社らしさが生きてるような気もしますけど、アンプのウッドキャビネットも同じ竹製っぽいですし、統一感はありますね。
価格や発売日は未定だそうですが、これまでの同社の製品の評判からすると見た目以上に高性能に仕上がっていそうで一度聴いてみたいものです。