スパイクの代用品は東急ハンズで真鍮円錐を仕入れてきたものの、スパイク受けはさすがに代用できそうな素材が見当たらないということで、Inakustikのスパイク受け「CP-4(G)」を注文してみました。
Inakustikは今使っているスピーカーケーブルと同じブランド(ケーブルはMONITORブランドの頃のだけど)ですし、お値段が他のに比べて格安というのが決め手でした。
いつもだとAmazonや楽天を使うのですが、送料無料で価格も安かったということもあり、今回はヨドバシ.comを初利用です。
ゆうパックで東京から届きましたけど、到着も早かったし、ポイントも貯まるしでこれからも使うことになりそうですね。
届いて早速、スパイク受けとして導入してみましたが、レビューにも書かれていましたけど思っていた以上に小さいですね。
一円玉よりも小さい直径ですが厚さはもう少し厚くて、東急ハンズのスパイクとは大きさ的に悪くない感じです。
加工精度も良いですし、なにより音がずいぶん変わってちょっと驚きました。
正直、スパイクは有効だろうけどスパイク受けは刺さるのを防ぐ程度にしか考えてなかったので固い面で受けるなら要らないかなと思ってました。
しかし実際に導入してみると像のシャープさがまるっきり違ってきますね。
単に置いただけではやっぱり微妙に動いてしまってるということでしょうか。
とりわけ低域の明瞭度が上がったようで、特にチェロの音がこんなに透明感を持った響きだったのかと感じます。
実はパワーアンプ導入からスピーカー周りのセッティング見直しには結構手間取っていたんですよね。
手持ちの部材を色々見なおしたことで一旦は落ち着いたと書きましたが、なんとか我慢できる範囲に戻ったという印象も拭えなかったんです。
アンプのパワーが上がったことでスピーカーセッティングの悪さが表出しちゃった部分もあったのでしょう。
今回のスパイク受けが最終的にその不満をしっかり払拭してくれましたが、それまでにもだいぶスピーカーの足回りはだいぶ見直していて、それらが総合して解消したという側面もあります。
その一翼を担ってくれたもう一つの立役者が「ピタフォーム」という素材です。
ホームセンターで見つけて気休め程度になればと試しに買ってきたわけですが、これがかなりスグレモノです。
スチレン系エラストマーの架橋発泡体だそうで、良くある耐震や振動対策のゲルやゴムみたいなタイプで、オーディオ用途だとハネナイトに似ています。
ハネナイトはオーディオテクニカのインシュレーターでも使われていたりしますが、振動吸収性は高いものの、情報量が減ると言われて避けられるケースも多いんですよね。
私もそれを懸念していたんですが、何事も試してみないと分からないもので、うちの環境ではこれが有効に働いたようです。
コツとしてはオーディオテクニカのインシュレーター同様、固めの素材と近接させて使うことでそれぞれの素材のクセをうまく抑えるように配置すると良いみたいです。
オーディオアクセサリーというとどうしても高価なものが多いですけど、この辺りのものは比較的安価ですし、とりわけスピーカー周辺は効果が明確で変化も分かりやすいです。
特にパソコンまわりではデスクや家具の上にポン置きされてるケースも多いかと思いますが、身近な素材でインシュレーターもどきを試してみると意外な改善があるかもしれません。
それはそれで結構ドツボにはまって肝心の音楽自体が楽しめなくなるケースも多いので、やり過ぎないように注意が必要ですけどね。