ISOCLEANのケーブルスタビライザー「CS-128」を入手してみました。
ケーブルインシュレーターはACOUSTIC REVIVEのRCI-3Hを愛用していて音質面では絶大な信頼を置いていますが、電源ケーブルと信号ケーブルがどうしても交差してしまう箇所があり、そこにシールド効果があって立体交差的な配置ができるものがあっても良いなと。
CS-128は純銅の無垢板が上下に、左右は真鍮という、なかなか重量級(1.26kg)の金属の塊です。
ケーブルは基本的には中に貫通させる形で入れて周囲を付属のウレタンフォームみたいなので固定するのが本来です。
ただこのウレタンフォームが粉をふいたみたいに劣化していて、とりあえず掃除してもまた加水分解していきそうなのでシルクの真綿で宙に浮くような感じにしてみました。
ちなみに純銅の板もメッキの表面にブツブツが出てましたが、これはメラミンスポンジで拭いたらキレイに取れました。
脚はスパイクになっているので、下にひとまず板を敷いておきました。
スパイク受けはひとまず使わない状態ですが、かなり尖ったスパイクなので床に直置きはかなり厳しいかも。
掃除の時にスパイク付けたままやっていて指に突き刺したくらいです。
プリとパワー間のRCAケーブルで使ってみましたが、音としては中域が厚めになった感じがします。
透明感というよりは重心が下がるような変化の方向性で、機材に重しを置いた場合と似たような傾向です。
ただ良く聴いていくと場の空気感が出ていて、ハープシコードなどの古楽器でも薄っぺらい感じが減ってしっかりした音色になっています。
これはどちらかというとシルクの効果も大きいかもしれませんが。
ただなにぶんケーブルを通すにも接続を外して穴に通すか、すでに敷設してある場合だと上の板をレンチで外して入れる必要があって、だいぶ不便です。
電源ケーブルのようにコネクタが大きめなケーブルをウレタンフォームで固定するならほぼ板を外さないと厳しいでしょう。
お値段も決して安くはないですし、左右分けようと思えば2個必要になりますから気軽にはオススメしづらいかな。
とはいえ、これ自体の重さがしっかりある点やスパイクでズレにくい点も併せて考えると、載せるだけのケーブルインシュレーターと違ってケーブルのはわせ方をコントロールしやすい部分はあります。
素材に拘らなければ類似のものを市販のパーツで作ることもできるでしょうし、そういう意味で参考になる製品ではあると感じました。
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