定格に極力合わせたフューズに交換したクレルのパワーアンプ「KSA-100」ですが、電源系ならスローブローでもそこそこいけるのでは?という目論見でオーディオ用ヒューズとして定番の「ISOCLEAN POWER FUSE」を入れてみました。
電源系は12Aのファーストブローですが、これで切れるような状態だとブレーカーも落ちそうですし、定格の7〜8割くらいのにすればほぼ問題ないのかもしれません。
今回はやや冒険気味(あくまで自己責任になります)に12Aのものを選びました。
ちなみに同じISOCLEANでも15Aだけはセラミックですし、お値段も12Aから高くなっているお店が多いようです。
通常のヒューズと微妙に違うのは内部の胴体の中心部になにやら紙or糸のようなものが入っています。
物によっては外周を小さな石などで埋めたものもあるらしいですね。
以前はFURUTECHからもセラミックのものが出ていましたが、今は3AGタイプが一部の店舗に残っている程度です。
クリーニングクロスが付属していたり、ヒューズに方向性の表記があるあたりがオーディオ用っぽいところです。
方向性については回路構成や配線が分からないと決められないような気もしますが、クレルはヒューズホルダーの奥側がインレットと接続されていたので、そちらを上流とみなして装着しました。
しばらくエージングが必要だろうと思いますが、まず第一印象は「穏やか」というものでした。
それまでのBel Fuseのセラミックと比べてキツさがなく滑らかで強調感が少なめです。
Bel FuseのほうはISOCLEANと比べるとややゴツゴツした感覚がありました。
また、空間表現の精度が上がっていて、音量が小さめでも細部が潰れにくいようです。
それだけ細部の描写が良くなったのかもしれません。
フルートなど金管楽器の音色がとても自然になったのも印象的でした。
音傾向自体の変化の度合いとしては、やはりスピーカー側のほうが大きいように感じられるのはまあ当然といえば当然でしょう。
さすがにスピーカー系にスローブローを入れるのは厳しい(APOCを解除してなかったらやったかも)ので、アンプのヒューズ変更はこのくらいかな。
それでも電源アクセサリの見直し程度かそれ以上には影響はありそうですし、妙なクセも感じられないので試してみる価値はあるでしょう。
メーカーによっては保証対象外になる可能性も高いですし、定格を外れた場合、火災の原因になることも考えられますので、あくまで自己責任での実施をお願いします。
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