J1 Projectのスパイク受け「B35HB/4P」を試してみたくてゲットしてみました。
J1 Projectは一時期結構ハマって色々ゲットしましたが、その時に入手しておいたものの、イマイチ出番がなかった「BA72K」を活用したいというのがゲットの理由の一つです。
このスパイク受けは35mm径で、BA72Kの窪みにぴったりハマるんですよね。
スパイク受け部分はステンレス受け皿になっていて、それ以外の部分はJ1 Projectらしいハイポリマー系の素材になっています。
これだけでも共振対策がありますが、BA72Kと合わせれば大きな機材でも効果が高まるかなと。
で、実際に投入してみたのはSIGNAL GUARDのボードです。
この時点ではパワーアンプの下に配置してあり、ACOUSTIC REVIVEの真鍮製のスパイク受けを使っていました。
パワーアンプはスピーカー間の床に直置きですので、振動対策をさらに強化できるのではないかと考えたわけです。
早速配置して聴いてみると、以前より耳当たりが柔らかい音になっていて、J1 Projectらしい変化です。
ギスギスした感じは減って大人しくなったようにも思いますが、定位はより明瞭になり、高域の濁りが減った印象です。
特に中域を大事に鳴らしている感が出て、息遣いがとても自然で良く伝わるようになりました。
音量がうるさく感じないのは人工的な響きが減ってアコースティックさが高まったからかもしれません。
反面、低域はややあっさりし、ややボヤケたような気もしますが、これはJ1 Projectを使うとよく遭遇する傾向のように思います。
そこで一旦、BA72Kを外して今回のスパイク受けだけにしてみたところ、低域のボヤけた印象はだいぶ減りました。
ただ、良い部分も薄まっていて、やや音像が濁ってそれまでの真鍮製スパイク受けに近い感じに戻ってしまいました。
これならむしろ真鍮製のままのほうが良いとも言えそうで、意外とBA72Kの効果が大きいようです。
一つにはパワーアンプの脚、アイソレーションボード双方とも金属製であることが影響しているのでしょう。
そこで再びBA72Kを戻すと、音像が細くなり過ぎず、それでいてブレがない、先程の音に戻りました。
総合的に判断するとA-45ではこの状態がベストで、照明を消して聴いているとパワーアンプはおろかスピーカーの存在まで消えてしまうような錯覚を覚えたほどです。
私の経験上、パワーアンプやクリーン電源など電源部が大きい製品は振動で音が滲む傾向があるようで、J1 Projectとアイソレーションボードでそれがかなり抑えられたのでしょう。
また、ボーカルの高さが上がるというのも面白いもので、これはおそらくスピーカー間の空間を埋める領域が大きくなったことに起因するものでしょう。
しかしこれも物理的にアンプの下に隙間ができたことで、空気の流れが確保されたことでスピーカー間にアンプを置くことの影響も軽減したのかもしれません。
これでA-45としてはベストな鳴りになったのですが、ちょっとリビング側のアンプを返却する必要が出た関係で見直すことになりました。
それについてはまた後日ご紹介したいと思いますが、スパイク受けやアイソレーションボードはクリーン電源かDACなど別の場所で活躍してもらおうと思っています。