KORGからDSD対応のUSB-DAC「DS-DAC-100」とそのポータブルバージョン「DS-DAC-100m」が発表されました。
DS-DAC-10が思いのほか好評だったこともあって、いよいよ本格的にオーディオ展開を始める雰囲気ですね。
DS-DAC-10はかなりシンプルなデザインでしたが、今回のDS-DAC-100は相当奇抜なデザインです。
正面から見ると瞳の形みたいな流線型のデザインは一度見たら忘れないでしょう。
この形だと足の部分が地面につかないわけですけど、そこには金属製スパイクが付いてどこのオーディオメーカーの製品よりもオーディオ機器らしいデザインと言えるかも。
あまりに奇抜すぎて色々言われてしまうこともあるでしょうが、せっかく一つのスタイルを見せたわけですし、今後も同じスタイルを貫いてくれればブランド確立も早いんじゃないかな。
で、肝心の中身ですが、他の製品と大きく違うのはAudioGate 3の存在でしょう。
他メーカーもDSD対応プレーヤーソフトを配布したりしていますけどあれはあくまでもオマケで、場合によってはUSB-DDC部とプレーヤーがセットで外部開発だったりすることもあるくらいです。
その点、KORGは以前からソフトウェアの重要性を認識していましたし、今回のバージョンアップではさらにプレーヤーとしてのUI完成度も高めてきたようです。
もちろん使い勝手だけでなく、音質の部分でもソフトとセットで仕上がってるというのが良いですね。
ハードウェアとしてはDACにはシーラス・ロジックのCS4398を積んでるとのことで、その点だけで言えばDS-DAC-10と同じです。
仕様上の大きな違いはXLR出力を持っているところでしょうか。
電源はあえてなのか、USBバスパワーですし、残念ながらデジタル入力やデジタル出力は持っていませんが、お値段も55,000円前後の予定だそうですし、DS-DAC-10の強化バージョンという位置づけかと。
そしてもう一つ、「DS-DAC-100m」は上記の「DS-DAC-100」とほぼ同等の回路を持ったポータブルUSB-DACです。
ポータブルとは言っても本体内にバッテリーを持ってるわけではなく、あくまでもUSBバスパワーで動きますのでiOS機器では普通に使うのは無理ですね。
ほぼ同等と言いながらお値段は30,000円前後の予定と、ずいぶん戦略的な価格になっています。
バッテリー駆動でコンパクトなセルフパワーUSBハブがあったら、ポタアン代わりにかなり面白い機器になりそうなんですけど、どこか出さないですかね。
また、プレーヤーアプリの「AudioGate 3」は12月上旬にダウンロード開始予定だとか。
iTunesっぽい雰囲気のUIになるようで、KORG以外の機器をお使いの方も気になる存在でしょう。
ただ、これまでのTwitter認証が必要だった無料版は認証不要のライト版になるそうで、これだとDSDネイティブ再生ができないだけでなく、DSDの再生は48kHz/44.1kHzのPCM変換になるんだとか。
いわゆるハイレゾ音源(PCM)はおそらくそのまま扱えると思いますが、Audio Gate 2でDSDを聴いていた方は注意が必要かもしれません。