MacBSの日常生活的日記

クラレ Fパネ

クラレクラフレックスの軽量吸音パネル「Fパネ」を導入してみました。

スチームジェット製法による不織布「フェリベンディ」で紙のハニカムを挟んだ構造の吸音パネルです。
不織布パネルは以前から愛用しているミュートパネルに良く似ていて、あくまでも中~高音域の吸音を意識したものです。

以前はたしか静御殿という、わりと高価な調音パネルもあったと思いますが、その廉価版といった位置づけですね。
45cm角で大きさもミュートパネルとかなり類似していますが、真ん中に紙のハニカムで空気層を作ってるところがポイントです。

ひとまずリスポジ横あたりにダイソーで売っていた「カタログ・メニュースタンド マルチ」というグッズで立てて使ってみました。

部屋の静寂感が高くなったような印象なのはミュートパネルに似ていますが、ミュートパネルのほうが残響時間が少し長い気がします。
響きが豊かとも言えますが、音場が少し回るような感じになることがあるので、その点ではFパネのほうが効果は高いと思います。
交互にとっかえひっかえして違いを試してみると、Fパネをサイドに立てたほうがスピーカー正面からの音の比率が確実に高まるのが分かります。
同時に音抜けという観点でも、音がスピーカーに張り付かなくなり、より音像の精度は上がったようにも感じられます。

当然、吸音性能からして低域にはほとんど効果はなく薄くならないのですが、全体としての音の質感はやはり静けさが漂うような雰囲気がありますし、フラッターエコーが減っていることが功を奏しているのでしょう。
吸音する帯域の関係もあって、少し高めの位置に配置したほうが効果的なようで、ミッドレンジからツィーターをカバーするような高さに配置してみるのがオススメです。
さきほどのようなスタンドで立てて色んな場所で試すのがお手軽で良いですし、軽量なのでクリップ等でぶら下げたり、壁に貼ったりすることも難なくできます。

うちでは結果的にいわゆる「一次反射」と呼ばれるような側壁あたりがいちばん効果的で、部屋の残響を上手くコントロールできたようです。
一方、スピーカー後方近辺は中音主体に吸音されてしまうことでデッドになり過ぎる傾向があり、使い過ぎに注意なのはミュートパネルの時と同様のようです。

見た目はそのままだとあまりかっこいいものではありませんが、表面を布や通気性のある紙で覆って使うこともできるそうですし、さり気ないルームアコースティックグッズとしても便利かと思います。

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