謎のカウントダウンをしていたLINNの海外公式サイトですが、その正体はEXAKTというものでした。
サブタイトルに「THE SOURCES IS IN THE SPEAKER」という記載がありますが、まさにその通り、スピーカーにDS機能が(アンプも)オールインワンで入ってるシステムとのこと。
スピーカーとイーサネットで繋ぐというのはなんとも目新しい感じではあります。
ただ、厳密に言うとDSそのものが入ってるわけではなく、選曲やボリューム調整などに操作部分は外のコントローラが用意されるようです。
まだあまり詳しい説明がなくて公式サイトも抽象的なアニメーションなんですが、「Exakt DSM」というコントローラがまず登場するみたいで、これにはアナログ、デジタル、それにイーサネットの入力端子が用意され、出力はイーサネットのみという形態を取るようです。
アナログ入力はここでADCでデジタル化されるそうで、昔ちょっと流行ったデジタルプリアンプみたいな雰囲気です。
スピーカー側はデータとして受け取って、DAC、アンプを経てスピーカーユニットを駆動するわけですね。
これまで同様、Aktivも駆使されるでしょうし、イコライゼーションもスピーカー側でソフトウェア的に可能になるようですから面白い取り組みではありますが、なんとなくスッキリしない構成のように感じるのは私だけかな?
フルデジタルうんたらというわけでもない(それ自身も結構微妙ですが)ですし、DACやアンプ単位での買い替えができないなど、オーディオコンポーネントの楽しみも減ってしまうように感じるからでしょうか。
これも一つの形態だとは思いますが、他社との規格統一がされているわけでもなく、あまり広がりがあるようには思えないですねぇ。
また、今回のEXAKTも同社40周年に関連しての登場かと思いますが、他にも同社伝統のアナログプレーヤー「LP12」の40台限定モデルも登場しています。
同じスコットランドのウィスキーブランド「Highland Park」とのコラボで、ウッドキャビネットがウィスキー熟成用のオーク樽から作られていたり、40年物のウィスキー、それにグラスとセットになってるんだとか。
それ自体は面白い趣向なんですけども、お値段が25,000ポンド(400万円近辺)というのが…。
LINNのサウンド自体は非常に好きなんですけども、ここ最近の製品はちょっと独りよがりなイメージが強くなりすぎという印象もあります。
それでも売れているから強気で行けるのでしょうけどね。