ブログにコメントを頂いたから、というわけでもないのですが、LINNのパワーアンプ「LK140」のスタンバイが以前からちょっと無用っぽかったので、解除のため開腹してみました。
他のパワーアンプを知っていると「え、これだけ?」と言いたくなるようなシンプルな中身です。
プリアンプのKOLEKTORなどはさらにスゴイですが…。
ちょっと本題から話が逸れたので、スタンバイ解除に戻しましょう。
LK140は標準だと電源オンではスタンバイ状態(正面の電源ランプが消灯→赤点灯)になっていて、音声が入ってくるとスタンバイ解除(電源ランプが緑点灯)される仕掛けです。
このスタンバイ解除の感度は本体背面の隠しボリュームで調整できて、これはユーザーズマニュアルにもちゃんと記載されています。
しかし、今回やったスタンバイ自体の解除(電源オン→緑点灯)はユーザーズマニュアルには載っておらず、サービスマニュアル(LINNサイト内PDF)のほうに触れられているものです。
ですので、あくまでも実施は自己責任になりますから、その点はくれぐれもご注意ください。
さてその切替ですが、電解コンデンサーすぐ脇のジャンパーピンで行えます。
基板上にもSDOWNという文字とON/10/20という記載があるので、探せばわりとすぐ見つかるかと。
製品出荷時は「10」、つまり10分無音だとスタンバイになる設定となっています。
ここに刺さってるジャンパーピンを抜いて「ON」、つまり常時オンにすればスタンバイが無効になるわけです。
コンデンサが近いのでちょっと抜きづらいですけど、無事にジャンパーを変更して電源を入れてみると、電源投入からすぐに緑点灯に変わりました。
ただ、質問をいただいたポップノイズに関しては特に変化はなかったですねぇ。
パワーディストリビューターがゼロクロスで電源投入してくれるおかげもあるのかもしれませんが…。
一つ気になるとすれば、先ほど参照したサービスマニュアルにポップノイズに関するトラブルシューティングの記載もあったことでしょうか。
上の写真の右側にまた別のジャンパーがありますけど、どうやらこれが「FIT AFTER BURN IN」の指示(つまり写真の位置)通りになっていないとポップノイズが出るんだとか。
さすがにこちらは検証していませんが、もしかするとこのジャンパーがないor接触不良という可能性もあるのかも。
しかしいずれにしてもメーカー保証のない行為ですし、LK140は幸いまだ修理が可能なモデルなはずですから、できればあまり自分でイジらないほうが良いかもしれません。
いや、私はもう思いっきり自分で変えちゃってますけどね。