MacBSの日常生活的日記

LPカートリッジ読本

ONTOMO MOOKとして「LPカートリッジ読本 小さなレコード針が実現する楽しみの世界」という本が2/19に発売されるようで。

オーディオ雑誌の賛否についてTwitterで議論になってるっぽいのを拝見しましたが、私自身も最近はあまり新刊を読むこともなく、たまに書店で眺めてみたり、古本でStereo Soundを買ってみたりする程度になっています。
提灯記事が…とかいう議論ははるか昔からされていることで、そこはまぁ読み手が本音を推測しつつ読み取る感じなのは相変わらずですね。
ただ、Twitterやブログ記事などですら全文読んでるかな?と思われることも多い中、今の雑誌は文字に頼り過ぎかもしれないなぁとは思います。
商品写真もメーカーから送られてきたプレスリリースそのものだったりするケースも多いですし。

個人的にはそれでも本の価値というのはあると思っていて、それはやっぱり「残る」というところにあるのではないかと思っています。
TwitterやFacebookの課題はおそらくそこにあって、結局は一企業のサービスでしかなく、その企業が買収されたり「もうやーめた」となったら全部(文字や画像だけでなく人間関係も)消え去ってしまうところに不安を覚えます。
ブログはまだサーバがダメになっても引っ越せますし、うちも2004年からこうやって(無駄に)残っていますからね。

その上でもうちょっと文字ではなく、計測だとか本来の意味での比較(広告だとかメーカーの力関係のないところでの)をしっかりやれれば、資料としての価値はこれまで以上に高められるのではないかと思う次第です。

とまぁ、ずいぶん脱線しましたけども、この本の面白いのはまずタイトルが「MCカートリッジ」や「フォノカートリッジ」ではなく「LPカートリッジ」としている点です。
SPを取り上げないけど、モノラルやMMカートリッジなどは扱うから…という配慮からでしょうか。
いくらレコードがちょっと流行気味であるとはいえ、カートリッジだけで一冊仕立てるのはなかなか大変(採算面でも)でしょう。

単なるカタログ的な部分もあるでしょうが、カートリッジの成り立ちや、職人さんの紹介などもしているようです。
172ページだそうですから、あまり長大なものを期待しすぎるとガッカリするかもしれませんが。
ちなみにカートリッジは海外メーカーのものも実は日本の職人さんが作っているというパターンは非常に多く、人数も片手で足りるほどかも。
その中の何方が紹介されているのかも気になるところです。

一応、主要目次は以下の通りとのこと。

[主要目次]
巻頭カラーグラフ~針先を見る
本誌連載・カートリッジ物語再掲載予定17ブランド
カートリッジ偉人伝再掲載
隠れた逸品大集合
国内カートリッジの歴史探訪
カートリッジの仕組みと使いこなしの解説
現代主力カートリッジ試聴レポート
お手頃カートリッジの音質傾向を探る
ヘッドシェル、スタイラスクリーナー等アクセサリー紹介
ビンテージカートリッジの世界
市販カートリッジカタログ集

テレビでもナガオカやJICOが取り上げられたりしていますが、ここはぜひ並木精密宝石とか、今の品川無線などを紹介してくれてると面白いんですけどねぇ。
とりあえず17ブランドがどんなところかくらいは私も見てみたいなと思っていますが、近所のお店に並ぶかなぁ。

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