• 093月

    LUMINのネットワークプレーヤー「D1」を入手しました。

    ネットワークプレーヤーは以前にLINNの初代AKURATE DSを入手して思ったように鳴ってくれず正直心が折れた過去があります。
    その前にお試しで使っていたOlasonicのNP1もオンデバイスプレイリストに非対応だったりで動作がイマイチでしたし。
    そういうこともあってDELAをずっと愛用していたのですが、DSDのPCM変換は一応できるものの、32bit/44.1kHzというちょっと変わった出力なこともあって、ここをしっかり変換できるトランスポートがあっても良いかなと思い至った次第です。

    そうなると選択肢としてLUMIN U1 MINIのようなトランスポートが候補に挙がっていたのですけど、アナログ出力があるD1もお値段的にほとんど差がないのでこれを試してみても良いのかなと思ってのチョイスでした。
    個人的にはACアダプタ駆動な点が若干気に入らないのですけど、以後のモデルも内蔵電源ながら結局は片電源だったりするようなので、それならのちのちリニア電源にすれば良いだろうと。
    ちなみに付属のACアダプタは12V5Aと結構大きめでして、D1は消費電力が明示されていないのですけど、後継モデルである内蔵電源のD2は25Wのようです。
    また、T2やT3のアップグレード電源として出ているものも12V2.5Aであることを考慮すると、まあ3A出せれば一応足りるのだろうと推測されます。

    届いた時点ではファームウェアが若干古かったのですぐにLUMINアプリから最新にアップデートしまして、Roon Onlyモードにも対応しました。
    とはいえ特にRoonに特化するつもりもないので、Roon Readyは一応オンにしつつも普通にUPnPでDELAと繋いで動作させていきます。

    オマケ程度に考えていたアナログ出力も意外に厚みがあり音楽的なサウンドが楽しめます。
    繊細でクリアな音とは言えませんが、アナログライクで心地よい響きが特徴です。
    デジタル出力はDACに依存する部分が多いでしょうけれど全般的にクールな印象なので、好みに合わせて使い分けるのが良いでしょう。
    ちなみにBNC出力のみなので変換アダプタでとりあえず対応しています。

    肝心のDSD再生ですが、デジタル出力をDoP(DSD over PCM)に指定するとなぜかアナログ音声が出力されません。
    普通にネイティブ再生であれば問題なく出力されますが、これだとDENAFRIPS ARES IIでは受けられないのでやや面倒ですね。
    DSPの性能的にデジタル出力と内部のアナログ出力で別々にデコード、変換するのが厳しいのだろうと予想されます。

    最初はサイズ的にもDENAFRIPS ARES IIと組み合わせて使おうと思っていましたが、ちょっと低音が細めで緩く感じられて、もちろん音色的な好みによる部分も大きいとは思いますけど、さきほどのDSD出力の件もあってそれならアナログ出力でも良いかなという意外な結果となりました。
    デジタル出力は素直ですし、Mark Levinson No.360Lとつなぐことに方針転換して変換アダプタ経由でACOUSTIC REVIVE COX-1.0 TripleC-FMで本気接続しました。
    同軸ケーブルの良さも相まって透明感もさらに向上し、結果としてアナログ出力で聴くということがもうなくなってしまっています。

    これまでDELA N1ZにSINGXER SU-2、さらにはGUSTARD C16まで足したDDC系の構成ともすでに対等以上に戦えています。
    DDC経由とLUMINを比較すると、DDC系のほうが響きが目立ち、やや硬質なサウンドでしょうか。
    音質面ではDDC系のほうがさすがに少し優位かもしれませんが、音楽的な楽しさという点ではLUMINのほうが上回っています。
    DELAのほうはピアノの音色がやや人工的で録音モニターのような雰囲気があり、オーディオ的な仕上がりなのかも。
    ただクロックの精度はやはり高いので、現代的なサウンドを求める方にはDDC系のほうが適しているのでしょう。

    またRoonとUPnPの比較もやってみました。
    Roonの場合、アナログ出力は若干ノイズの影響があるのか、ザラっとした印象を受けることがあり、外部DACを通したほうが定位が明瞭で現代的なサウンドになります。
    UPnPのアナログ出力は少しモッサリした印象がありますが、低域はしっかりと出ています。
    全体的にLUMIN本来のアナログサウンドを意識したバランスになっているようで、UPnPのほうがリラックスして音楽を聴くことができるように感じられます。
    Roonが本気の装備になっていないのとDELA N1Zがサーバとしてそれなりに優秀な影響も大きいでしょうけどね。

    結果的には予想以上に良い結果が得られました。
    アナログライクな楽しいサウンドが魅力ですし、ソフトウェアも含めた操作性等の完成度が高い製品です。
    うちはDSD音源が多めですし、Mark Levinsonに96kHz制限のPCM変換で送り込みつつ、徐々にいろいろ追い込んでいこうかなと思っています。

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    Filed under: Audio
    2025/03/09 11:41 am | No Comments

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