LUXMANが「LUXMAN B-side」という新ブランドを立ち上げたようで。
真っ先に思ったのは「あれ?AUDIO OSECHI BOXはどうなった?」という…。
以下のようなものが挙がっていましたけども、その頃からおそらくB-sideの構想はあったのではないでしょうか。
「JU-001 MAIN」(Raspberry Pi搭載ネットワークプレーヤー/LAN-DAC)
「JU-005 POWER SUPPLY」(専用電源)
「JU-003 AMP」(アンプ)
「JU-004 DISC」(CDプレーヤー)
「JU-000 EMPTY CASE」(ケースのみ)
「JU-002 STRAGE」(USBストレージ)
「JU-006 DISPLAY」(表示ディスプレイ)
「JU-007 CHANNEL DIVIDER」(チャンネルデバイダー)
B-sideという名前はややネガティブな印象がありますけど、メーカーとしては『音楽だけでなく、趣味や娯楽といった人生の様々な側面を「B面(B-side)」と定義』したそうで、ある意味、重厚長大で高価格化したオーディオへのアンチテーゼという意味合いもあるのかもしれません。
そういう路線は昔からB&Oあたりがやってきたわけで、それでどれだけ幅が広がるかというのは疑問な部分もありますけどね。
第一弾はAmazon Alexa搭載ワイヤレススピーカー「arro studio collection S5(ASC-S5)」だそうで、蔦屋家電+とAmazonでは先行予約販売するとのこと。
販売網もこれまでのオーディオショップから切り替えていきたいという思惑も透けて見えます。
どうも今のところはワイヤレスという部分で展開していくつもりのようで、来年に向けては同じくワイヤレス対応のサブウーファー、レコードプレーヤー、コントロールアンプなどを出していくつもりだとか。
ワイヤレス部分はWi-FiとBluetooth双方に対応し、AirPlayやDLNAもできますし、当然ながらAmazon Musicをはじめとした配信サービスにも対応しています。
Alexa部分はOEMなんでしょうけど、結局はアナログ部分が重要ですし、そこにLUXMANらしさを投入したということでしょう。
ただお値段は98,000円(税抜)ですので、ここからは推測ですけどもヨーロッパ市場などを狙っているのかなぁというようにも思えました。
ワイヤレスと言いつつもUSB入力やアナログ入力も用意されていますが、こちらも内部では24bit/48kHzにされちゃうというのはやや残念な印象もあります。
配信部分でも同様の処理がされている可能性もありそうですし…。
肝心のWi-Fiも2.4GHz帯のみだったり、BluetoothのコーデックもSBC/AAC/aptX/aptX HDとまだまだ限定的なので、そういう部分はアップグレードできるような仕組みを用意しないと差別化の部分がちょっと弱いかもですね。
アプリは専用の「LUXMAN CONNECT」が用意されるところは良いとして、公式サイトは12月公開予定というところからして、こういうジャンルに突っ込んでいくにしてはスピード感がないな、というのが率直なところです。
そうでなくてもスマートスピーカーは「買ったものの、いまひとつ活用しきれていない」という声を聴くことも多く、ハイプ・サイクルでいうところの「幻滅期」に入りつつあるような印象も持っています。
Amazon EchoやHomePodもこれから配信サービスなどと融合しつつ音質強化、とりわけ音響解析技術を駆使した展開が予想される中で、物理的なモノとしての魅力だけでどこまで勝負できるのか、が勝負の鍵でしょうか。
ちなみにWebサイトはまだですが、Facebookページはなぜかひっそり公開されてますので、今後の情報はひとまずそちらから収集していこうと思います。