LUXMANからAB級プリメインアンプ「L-505uX」の後継モデル「L-505uXII」が8月下旬に発売予定だそうで。
「L-505uX」は2011年発売で6年くらいのロングセラーだったわけですが、その前の「L-505u」も2007年発売、さらに「L-505sII」が1999年、「L-505s」は1996年ですっかり定番モデルとなっている感じですね。
お値段もその間に徐々に変遷してきてますが、L-505sが180,000円だったことを考えると、今回のL-505uXIIが268,000円というのはコストアップを最小限に抑えてあるなという印象です。
L-505uXからはボリュームにLECUAを搭載していますから、その点でも実聴取時の音質はかなり高まっていることでしょうし。
そして今回のモデルはこれまたラックスマン独自の増幅帰還回路「ODNF」を最新バージョンの4.0としています。
ODNFはかなり端折って言うと増幅後の信号から取り出したものを減衰させて増幅前と同じゲインにし、その差分だけをフィードバックする仕組みです。
バージョン4.0がL-505uXのバージョン2.3とどう違うのか?というのはちょっと細かいところまでは分かりませんが、過去のODNF4.0の解説を見る限りだと高域の歪特性が改善されるようです。
個人的にはむしろプリの出力段にディスクリート・バッファ回路が搭載された点が効いてくるのではないかな、という印象を持っています。
見た目はもうホントにそっくりそのままで、買い替えてもおそらく気付かれないだろうな、という戦略すら感じさせます。
中身は写真がまだないのでよく分かりませんが、ダンピングファクターが180から210に向上している辺り、最近のモデルらしいなと思います。
ちなみにその前もL-505uのダンピングファクターは110だったようですし、温かみのある音色と一括りに言われがちなラックストーンですが、徐々に現代的なアレンジがなされていってるのではないかと思われます。
もちろんMC対応のフォノイコライザーも搭載されていますし、プリパワー分離機能もあって将来的なグレードアップにも対応可能です。
ラックスマンの場合、プリメインではプリ部のゲインがかなり低めな印象があるんですが、今回はまだプリ部の出力電圧の記載がないのでハッキリとはいえないところですけども、先述のディスクリート・バッファ回路でゲインだけで語れない部分でのプリ部強化は期待できるのではないかと予想します。
前モデルから買い換えるほどの差かどうかは試聴が必要でしょうが、保証期間も延びていることですし外観もそっくりそのままなので、その点を考慮に入れて早めに入れ替え、というのもアリかもしれません。
お値頃になった旧モデルを狙うのももちろんアリですけどね。
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