LUXMANからフラグシップとなるプリメインアンプ「L-509X」が9月下旬発売だそうで。
2011年に一旦途切れたL-509シリーズですが、その後のセパレートフラグシップのノウハウを活かして復活ということのようです。
Accuphase E-600やESOTERICなどを意識したという側面もおそらくあるでしょう。
ただ、ラックスマンはAB級としていて、そういう意味ではESOTERIC F-05がいちばんのライバルなんでしょうか。
音傾向もファン層もだいぶ違うとは思いますけども。
内部写真が現時点では公開されてないのが残念ですが、600VAのEIコアと10,000μFを8本使ったという電源部はなかなか大きいですね。
ちなみにESOTERIC F-05は940VAのEIコアに10,000μFが8本、Accuphase E-600は容量の記載がないものの、トロイダルトランスに47,000μFが2本という構成です。
定格出力は120W+120W/8Ωとそれほど欲張ったものにしていませんが、4パラレルプッシュプルとラックスマンにしては多段です。
ココも比較のため、ESOTERIC F-05はLAPTの3パラ、Accuphase E-600はMOS-FETの3パラで、各社の色が出ていて面白いところです。
消費電力もスペックの中では良くチェックするんですが、L-509Xは360W(無入力時120W)、ESOTERIC F-05は290W(無入力時68W)、Accuphase E-600は260W(無入力時160W)です。
無入力時の消費電力はA級動作範囲がおおよそ推測できるので結構参考になります。
この数値を見る限り、L-509XはA級動作範囲がかなり広めに設定されているように推測されます。
あと気になったのはRCA入力端子がLINE-1だけ違うものになっているところでしょうか。
今のオーディオ機器ではDACや光学プレーヤー、あるいはネットワークプレーヤーなどが音源になる場合も多いでしょうし、メイン機材重視なのでしょう。
端子のコストはそんなに大したことはないでしょうけど、やり始めるとREC OUTからPRE OUTなどまで全部こだわる必要が出てきますし、一点豪華主義という感じなのでしょう。
ちなみにライン入力はRCAが4系統、XLRが2系統準備されていて、MC/MM対応のフォノイコライザーも搭載されています。
フォノイコライザーはMCのインピーダンスが100Ω固定なのがちょっと残念ですが、Accuphaseのように別売ボードのところも多いですから搭載されているだけでも良いでしょう。
レコード人気も高まってるわけですし、あのボードはそろそろやめたほうが良いんじゃないかなぁという気もしますが、それはラックスマンとは関係ない話ですね。
4パラがラックスマンらしくないと書きましたが、ダンピングファクターも370とかなり高くなっていて、同社のフラグシップセパレートのようにいわゆるラックストーンは控えめになっている可能性が高そうです。
L-509uの頃とは大きく違って、LECUA1000にアッテネーターも変わっていますし。
ただ見た目の印象はラックスマンらしさを引き継いであって、セパレートまでは…という方には良い選択肢となることでしょう。
お値段と29.3kgという重さはそれなりに覚悟は必要ですけどね。
|
|
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)