LUXMANから純A級プリメインアンプ「L-595A LIMITED」が10月下旬に発売予定だとか。
お値段は98万円(税抜)と、どうやら某国産A社を意識している印象です。
デザインは1989年発売の「L-570」のデザインをモチーフにしているそうですが、当時のお値段は35万円でした。
このモデルもたしかに純A級ですが、実効出力で50W+50W(8Ω)だったんですよね。
今回のは30W+30Wと数字上はやや小ぶりになっていますが、4Ωで60Wを謳いたいがための控えめなスペックかと予想されます。
L-570は2Ωで200Wをアピールしていたわけで、お値段を考えるとやや言い訳しづらい気もしますが…。
内部レイアウトも全く異なっており、ヒートシンクも往年のラックスマンでは定番だったフィンラジエーターではないですし、あくまでも正面からの見た目が似ているという程度です。
そもそも木製キャビネットもL-570にはなかったですし。
さすがに今風にグレードアップされているのはボリューム部分で、お得意のアンプ回路⼀体化型・電⼦制御アッテネーター「LECUA1000」を搭載しています。
コンデンサも合計80,000μF、全8本とかなりの物量投入です。
ダンピングファクターも370としていて、これもまた某社対抗という印象で、以前のラックストーンとはやや違うのかも。
ほかにもLINE-1だけ、高級そうなRCA端子にしてあったりと、他社対抗をかなり強く意識している様子が感じられます。
正直、ブランドなりの良さを追求しても良い気もしますし、本当に良い部材なら全てに使ってほしいですけどね。
フォノイコライザーもMC対応のものを搭載していますし、セパレート入出力もあるのは拡張性も高くて良いですね。
それこそL-570の頃はプリ部のゲインが低めでPRE OUTがなかったですし。
95周年を記念した300台の国内限定⽣産ということですし、今の国内需要をしっかり意識した仕上がりにはなっているように思います。
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