LUXMANから真空管プリメインアンプ「LX-32u」が9月下旬に発売されるそうで。
あまりオーディオに興味がない人から見ると「え?これが新製品なの?」と思うくらい、old-fashionedなデザインが特徴です。
往年のSQ38FDをモチーフにしたもので、その点では2008年発売のSQ-38uと同じ路線です。
LX-32uはその弟分という感じで、SQ-38uのEL34からEL84に変更されています。
回路的にも38uがUL接続だったのが5極管接続になっていますから、見かけとは違ってずいぶん違う感じですね。
それもあってか、全高調波歪率は6Ω定格出力、1kHzで1%以下と結構高めの値になっています。
EL84は合計で8本使用されてますが、パワーに振らない設計なのか、連続実効出力は16W+16W/6Ω、15W+15W/8Ω、4Ωでは12W+12Wです。
真空管アンプは数値以上のパワー感がありますけど、低インピーダンスでの駆動はちょっと弱そうなスペックですね。
ただ、現行製品で20万円台という価格帯ではなかなか豪華なもので、それこそ木箱だけでもコストは結構なものでしょう。
トーンコントロールからリモコン、さらにはMC対応のフォノイコライザーまで搭載ですし。
ラックスマンの現行プリメインで見てもL-505AXと似たような価格帯ですから、High Fidelityよりも真空管の味わいを楽しみたい方には良いかと。
でもあとすこし頑張ってSQ-38uのほうが…とも思わせるあたりもラインナップの巧さかもしれません。
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