Luxury & Precisionのドングル型DAC「W2」を入手しました。
スティックタイプのDACとしてはShanling UA2、Lotoo PAW S1、AK HC2、そして先日のFiiO KA3に続いて5本目になってしまいました。
さすがにちょっと多すぎると思うのですが、メーカーによる違いを試してみたくなるんですよね。
今回のW2はCS43198 x 2というAK HC2に近い構成で、オペアンプを別途搭載しており、230mW@32Ωという内容になっています。
出力は4.4mmと3.5mmと扱いやすい構成ですし、ディスプレイや音量ボタンもDAC側にちゃんとあるというのがやっぱり良いですね。
音量に関してはHID KEYの設定次第でスマホやPC側のボリュームと連動させることも可能です。
USBケーブルもLightningとUSB-Cが双方、それにUSB-CからUSB-Aへの変換アダプタが付属していますが、一応オマケ扱いということのようです。
まずはいつも最新にしたくなるファームウェアですが、代理店では更新をサポートしてないとのこと。
更新するにはWindows 7か10が必要みたいで、それだとサポートしきれないということでしょう。
そういうこともあってか本体からはバージョンが分からないようですけど、EQのプリセットにIE800sが出ているのでおそらく1.0.2.6だと思われます。
最新は1.0.5.6なので、こちらに更新しておきました。
最初に4.4mmで試した時点でなぜか音が出なくて焦ったのですが、単純にイヤホンジャックがしっかり刺さってなかっただけでした。
アップデート前後も軽く試しましたが、更新後のほうがすっきりした音色になったような気がします。
評判通りしっかりした音で、ちょっとしたDAPくらいなら不要なくらい良い感じです。
他のスティックDACにありがちなノイズっぽさが少ないのも効いているんでしょうね。
さすがに4G等のモバイル通信が入るとちょっとノイズが乗ることはありますけど、それはむしろUSBケーブルやイヤホン側のケーブルで対策すべきでしょう。
音傾向としては中域がちょっと厚めになっている印象で、それが聴きやすい方向に上手く作用している気がします。
低域は本格的なDAPと比べればさすがにちょっと分解能が低めではありますが、そこはスマホ等だと電源供給が足りない影響があるのでしょう。
厳密には若干装飾された音なのだとは思いますが、ちょっとスマホにイヤホンでチェックしたい時に手に取る頻度は圧倒的にW2が増えました。
それまでだと気軽なケースはLotoo PAW S1、本気の時はAK HC2だったのが統合されたような感じです。
ちなみにハイゲインでもそこまでバカでかい音量というわけではない感じです。
前述のようにHID KEYのオンオフでスマホ側ボリュームと連動しますが、再生中に切り替えたりするとフルボリュームになることがあるので要注意ではあります。
あと、接続後に良く分からずなぜか音が出ない時が稀にあるのですけど、その時でもディスプレイ表示などは正常のままなのでそれが多少困るくらいかな。
おそらく消費電力が大きめなので、そのあたりが影響しているのだと思われます。
手持ちのイヤホンでいうと全部試したわけではありませんが、Unique Melody Macbeth Tiと相性が良いようでした。
逆にHIFIMAN RE2000 Silverとはイマイチで、qdc 8SEはまあまあ良いほうという感じでしたので、BAのほうが合うということかな?
さすがに多少整理したほうが良いかなとも思いますが、ノートPCとかテスト環境のAndroidなどでも使い分けられますし、用途に応じてそれぞれ使っていければなと思います。
それでもメインはこのW2を含めて絞られてきそうですけどね。