Stereo 1月号付録のUSB-DAC「LXU-OT2」ですが、ぼちぼち素の性能も分かってきたことですし、オペアンプの交換を試してみることにしました。
LXA-OT1の時にも色々と試していて、最終的にはMUSES8920で長く愛用しています。
その時に集めたもの(shigechan氏にいただいたものも)がありますから、これらに替えてみようかと。
ちなみにLXU-OT2は2つのオペアンプがソケットで交換できるようになっていて、オリジナルではヘッドフォンがJRCの4556AD、ラインバッファが同じくJRCの4558Dです。
LXA-OT1の時には毛抜きを曲げて自作した道具で抜き差ししていたのですけど、今回は縦に2つオペアンプが並んでいて、しかもRCA端子にも近いということがあって、これがうまく使えませんでした。
仕方なく手で抜きましたが、オペアンプの足が折れたり、ソケットを破損する可能性もありますので、できればちゃんとしたIC抜き工具を用意したほうが良いかも。
また、当然ですがオペアンプの抜き差し時にはUSBケーブルを外し、静電気にも注意しましょう。
オペアンプの種類がそこそこありますから組み合わせはたくさんありますけど、とりあえずは以前試した時の勘で、ヘッドフォンをLME49860NAに、ラインバッファをMUSES8820にしてみました。
サクッと交換してRCA出力をアンプにつないで鳴らしてみると、オリジナルの時よりも明らかに高域がグッと伸びて華やかになりました。
ちょっとうるさい印象もありますが、現代的で解像度にあふれる雰囲気になりました。
また、低域も量感こそ多くはないものの、下までしっかり伸びているのがRCAでもヘッドフォンでも分かります。
ちなみに、オリジナルの時に気になったイヤホンでのモスキート音ですが、これは残念ながらあまり減らなかったです。
ただ、SHUREのヘッドフォン「SRH240A」に替えば、ほとんど気にならない(実際には小さく鳴ってる)ので、そういうものだと割り切ったほうが良いのかも。
RCA出力同様、こちらもちょっと高域に刺激が強い感じはありますが、情報量はオリジナルから比べて大きく向上しました。
変化量でいえばRCAよりもヘッドフォン出力のほうが大きいのはオペアンプの影響かな。
なお、SHUREで聴いた感じだと、やや残響が過多に聴こえる傾向がありましたが、この辺り次第では2つのオペアンプを入れ替えてみるのも良いかも。
また、ここで改めてメイン機器のJAVS X-DDC + ATOLL DAC100と比較してみましたが、さすがにこれは楽器の分離が歴然と違いました。
ただ、オリジナルの時と同様、価格を考えれば十分すぎるわけで、オペアンプの交換で気軽に音の傾向を調整できるのは良いですね。
正直オリジナルの状態ではわが家での出番はなかったんですけど、だいぶ現代的な音になってくれたおかげでもう少し使ってみようかなと思えるようになった感じです。
オペアンプ自体も一部の高価なものを除けば廉価ですし、こういうのを楽しむのがこの付録のいちばんの楽しさかなと思います。
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