マランツから同社としてはエントリークラスのCDプレーヤー「CD5005」が7月中旬に発売されるそうで。
最大のセールスポイントはDACチップにシーラス・ロジックのCS4398を採用している点のようです。
マランツは以前からシーラス・ロジックを愛用していますが、その中でも使い慣れたCS4398を使ってきたのは調達上のコストダウンと使いこなしの両面で有利でしょう。
なにせ2ランク上のSA8005も同じCS4398ですし、良くあるようにチップは同じでも個数が違うというわけでもないようですから、ずいぶん頑張って採用したんだろうなと。
ドライブメカのほうも1ランク上のCD6005と同じだそうで、なんだかこのラインナップの仕方って、ソニーが333,555,777と出してた頃に似てるように感じるのは気のせいでしょうか。
このモデルをそれに当てはめるなら、さながら222の位置づけですね。
さきほども書いたようにメーカーにとってはスケールメリットを出しやすい一面もありますが、ユーザーから見ると「それなら安いモデルでも十分じゃん」となってしまいがちな諸刃の剣という部分もあるかと。
個人的には機種としての違いがコストの掛け方だけならモデルを整理しても良いんじゃないかなぁと思うんですけどね。
そんな機能面の違いという点でいうと、SACD対応は当然として、USB-DAC機能やiPhone/同軸/光デジタル入力もないシンプルなCDプレーヤーとなっています。
NA8005ではUSB-DAC機能を省いてもそんなにコストに差はないといった回答がされてましたが、さすがにこの価格帯になってくると少しでも省けるものは省かないといけないし、それこそ上位モデルとの差別化でもあるのでしょう。
その分、ターゲット層の違いを意識してか、ヘッドホンアンプ部分には力が入っていて、HDAM-SAを採用してありますし、ライン出力側もなるべく上位機種に近づけようという工夫が見られます。
CD6005でも実売3万円台中盤ですから、価格的に見たらかなり頑張ってるなと素直に感じます。
ただやっぱりそこまでラインナップをズラリと揃えなくても…というのもまた考えてしまうところではあります。