Mark LevinsonのD/Aコンバーター「No.360L」は底面に電源ケーブルをつなぐ形になっていて、純正のL字タイプのIECコネクタでないと純正脚の高さでは使用不可能な形式になっています。
思いっきり嵩上げすれば普通の電源ケーブルも使えないわけではありませんが、多少の嵩上げでなんとかするのであればIECコネクタをL型のものにするのはほぼ必須でしょう。
とりあえず電源ケーブルでどのくらいの変化があるのか確かめる意味もあって、L字変換のIECアダプタを入手してみました。
同じL字といっても縦に曲げるか横に曲げるか、さらには左右どちらに曲げるのかで各種あるわけですけど、その中ではいちばん高さを消費しないタイプを選びました。
ただそれでもオリジナルのインシュレーターのままでは無理そうですし、変換アダプタそのものの高さも少なめなのでオーディオ用にありがちな円筒型のプラグだとちょっと厳しそうです。
そこで、ACOUSTIC REVIVEのPOWER-STANDARD TripleC-FMにしてみることに。
これならプラグも高さがそこそこ抑えられているので問題なく装着できました。(ただし嵩上げはやっぱり必要)
肝心の音は思った以上に変わりましたので、やはりここがボトルネックだったのでしょう。
まだまだ伸びしろがあるとも言えそうで、余韻の表現力や楽器の実在感が全く違ってきました。
定位とか周波数の問題ではなく、簡単に言えばフレッシュでリアルになった感じです。
これまではやや淡白な印象もありましたが、しっかり濃い音も出てきて、ここに来てマークレビンソンの魅力が溢れ出してきた感があります。
それこそようやくハイレゾになったような感覚です。
ただこのままだと電源ケーブルの取り回しによってはIECプラグが下方向に緩んでしまうことがあり、下支えが必要なようです。
音質的に強化が図れることもわかりましたし、このままだと接点も増えていますのでプラグ交換も考えたいと思っています。(これを書いた時点ではもう交換していますが、それはまた次回。)