B&Wのスピーカー「Matrix 802 S2」は元のオーナーがバイワイヤリング(バイアンプ?)で使っていたようで、お店の方が気を利かせてスピーカーケーブルで簡易のジャンパーを作ってくれていました。
最初はとにかくこれまで通りのQED Ruby Anniversary Evolutionで繋いでいましたから、まずはスピーカーケーブル自体の変更から試してみることにしました。
先日購入したCHORDのClearwayにしてみましたが、Matrixとの相性はあまり良いとはいえないようで、シルキーで甘めなサウンドになりました。
新しいスピーカーケーブルだけに、最近のスピーカーのほうが相性が良いのかもしれないですね。
Matrix 802自体がどちらかと言えばやや甘めだと思うので、もう少しパルシヴさが欲しいなと感じました。
続いて、簡易ジャンパーを外し、同じQEDで揃えてRuby Evolutionを低域に、Revelationを高域側に使ってみました。
Revelationは銀コーティングで細身なせいか、低域には向かないのはこれまでの経験で把握済みでしたし、以前もこの配置でバイアンプ駆動した経験があったので、そこそこ良い結果が得られそうかなと。
たしかに中高域寄りに銀コーティングらしい華やかさが出て音も締まって情報量が増えたようにも一瞬感じましたが、だんだん聴いていると全体的な雰囲気が805っぽくなってるように感じます。
どうやらスケール感に欠けるということみたいで、せっかく全帯域でクセがなかったのに、わざわざ帯域バランスまで崩してしまっているようです。
そんなわけであっけない結末ですが、すぐにRuby Anniversary Evolutionのシングルワイヤーに戻してしまいました。
バイワイヤリング自体の効果はありそうな気はしたので、Ruby Anniversary Evolutionを2本用意してバイワイヤリングするのが良いのかもしれないですね。
ただ、位相の変化にもシビアな気もしたので、その際でも、長さも含めてキチッと揃えるのが望ましい気がします。
Ruby Anniversary Evolutionは輸入すると多少安いのですが、それでも以前よりは値上がりしていますし、せっかくならバナナプラグを付けてもらって…とか考えてしまうので、そうすると条件が揃わなくなってしまうんですよねぇ。
アコリバの単線もまた試してみようと思っていますが、当面はシングルワイヤーで行ってみる予定なので、ジャンパーを再検討してみたいと思っています。
#実際にはすでに注文しちゃってますが、ネタを分けるということで…。
ちなみにスピーカー導入を機にクリーン電源の使用状態も色々と変更してみました。
これまではパワーアンプ、プリアンプ、レコードプレーヤーをクリーン電源経由としていて、CDプレーヤーは壁コンセント直の電源タップ経由としていました。
これも結論から書くと、全く同じまま、ということになりました。
プリアンプは特にクリーン電源経由との差が顕著でしたね。
パワーアンプに関してはどちらにも良さはあり、通すとクリアになるが押しは弱くなるし、細部が整理されたような傾向もありました。
ただ通さないと雑とも言えるし、歪みは増えているように感じます。
PS-500の容量が少なめなのもおそらく影響していて、音量をもっと上げたいのであれば通さないほうが良さそうな気がします。
ただ、802の能率の高さや実際の再生音量で必要なパワーを考えると、クリーン電源を通したほうが優位と判断しました。
結果的にはどちらもこれまで追い込んだセッティングがあながち間違っていなかったことを再確認した形になりましたが、フォノイコライザでMC20Sを受けるインピーダンス設定は30Ωから10Ωに見直しましたし、ケーブルなどのアクセサリも豊富にありますから、まだまだこれから色々と試してセッティングを追い込んでみたいと思います。