某所でジャンク品扱いになっていたマイクロ精機のレコードプレーヤー「MR-611」をゲットしました。
ベルトドライブのシンプルなメカですから、モーターさえ回ってくれれば大丈夫だろうと高をくくって入手してみましたが、意外に各所で手こずりました。
モーターはあっさり回ってくれましたけど、固着がひどくて、ターンテーブルやプーリーが外れずに一苦労。
そしてもう一つの難関がそのプーリーで、50Hz地域からやって来た関係で60Hzのが無かったんですよねぇ。
そこで同じモデルを使ってる人に60Hzのプーリーを譲ってもらう手配をしておきました。
届いたプーリーに交換してみますが、それでもまだやっぱり回転数が速いんです。
ベルトは当然切れていたので、ナガオカのB-31を入手したんですけど、このベルトの厚みが純正よりも薄くテンションもキツめなのも影響してるんでしょうか。
進相コンデンサの容量抜けという可能性もあるっぽいですけど…。
まずは現状把握ということで、PDFで配布してくださっていたストロボシートを印刷して試すと、やっぱりだいぶ流れています。
ターンテーブルのベルトが来る部分にビニールテープを貼るというのもやってみましたが、大して回転数が変わらないわりに音が変わってしまうので、プーリーを精密ヤスリで少し削ることにしました。
回転数をみるのにストロボだとちょっとやりづらい(普段の照明がLEDだから…)ので、iPhone用のBPMカウンターアプリ「Catch The BPM」 を使いました。
本来の目的とは全く違う使い方ですが、小数点以下まで見られますし、平均を取る回数も設定可能なのでなかなか便利に回転数チェックできました。
結果、34.50rpmとやっぱりかなり速いです。
今後ベルトが伸びてくることも想定して、ひとまず34回転の大台を切るくらいまでは削っておきました。
実際、1日ほど再生していたら現状は33.80rpmくらいになってますから、このくらいにしておくのが良いでしょう。
将来的にさらに速くなってしまうようなら、進相コンデンサを交換する可能性もありますし。
あとはトーンアームも問題ないですし、60Hzのプーリーこそなかったものの、ヘッドシェル3個にカートリッジ2個、それにクリーナーのAT-6001も付いていて、それだけでも元が取れた感じです。
カートリッジは純正のVF-3200かと思いきや違っていて、一つはEMPIRE 4000D/1でしたが、これは残念ながら右chが鳴らなくなっていました。
カートリッジはダメでも針は生きてますし、マイクロのヘッドシェル「H-77N」は残りますから、こちらも十分です。
ちなみに、もう一つのカートリッジはまた別途紹介したいと思います。
サウンドはやはり当時のフラグシップモデルだけに堂々たるもので、聴感上のS/Nが非常に良いのが印象的です。
スペック上はダイレクトドライブのほうが回転ムラもS/Nも高いはずなんですけどね。
YAMAHAのYP-D51もなかなか立派なものでしたが、ターンテーブルやスピンドルの加工精度はさすがマイクロだなと感じます。
大昔、父のお下がりでMR-411を使っていた私としては懐かしさもありつつ、愛着の湧く一台となりました。
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2 Responses
9月 6th, 2014 at 7:48 AM
お早うございます。
マイクロとは懐かしいですね。かつてはFMでガンガンCMが流れていたのを良く覚えていますよ。それにしてもアナログディスク用機材の充実度が凄くなってきましたね〜(^^)
9月 6th, 2014 at 2:29 PM
shigechanさん、コメントありがとうございます。
国産はダイレクトドライブ一色になって、現行モデルはDJ用を除けばほぼ海外製になってしまっていて残念です。
父親も現在、マイクロを2台体制で使っている影響をどうしても受けてしまってるようで、自然と集まってしまう感じです。