先日、MUSES05 DUOのプレゼントキャンペーンに当選しました。
日清紡マイクロデバイス(旧、新日本無線)が高音質オーディオデバイス「MUSES」シリーズのフラッグシップとして2月に発売予定の「MUSES05」を2in1に収めたもので、予想以上にかなり大きなサイズ(とタイミングの良い当選)に驚きました。
ちなみにケースや外箱も豪華ですし、シールまで付いていてスゴいですけど、到着時には内部でオペアンプ本体が転げていたので、ICソケットの添付も含め、販売にあたってはもう少しパッケージを考えたほうが良いのかも。
ICソケットを付属しておいてもらえるとだいぶ自由度も上がったのですが、残念ながらそのままではDACには装着できません。
そこでICソケットを調達しまして、1段ほどかさ上げしたところ、周囲のコンデンサを避けて無事に装着できるようになりました。
このところ色々弄っているES9018 DUAL DACに装着しますが、他は2個使いなので、MUSES05 DUOは差動合成に。
おそらくRCAのみで効いているはずで、現状はRCAでプリアンプと接続していますから効果が期待できるはずでしょう。
第一声は穏やかな印象で音像の乱れはなく、中域の骨格がしっかりした印象です。
MUSE01と似たような方向性への変化で、上品になって余韻の描写が正確です。
音の合間に静寂感があり、これまでと比べると薄いベールが剥がれたようで見通しが良くなったような感触があります。
とりわけ女声あたりの表現力が高いのが印象的です。
低域も音圧だけでなく細かな描写が明瞭になっています。
当初は特性的なハイフィデリティというよりはオーディオ的な官能性を高めたような印象がありましたが、時間経過とともに特性的な魅力も出てきました。
とりわけ大編成の楽曲では雄大さや音数の多さ、精度が段違いになっています。
内部的に1回路だからか、定位の精度が良いのが印象的です。
実際にはセバレーションが良いことが影響しているのでしょうが、それぞれのMUSES05の誤差が少ないのも効いているのかもしれません。
ただ、MUSESらしさというのはかなり色濃く入っているので、MUSESの入れ過ぎはバランスを取るのが難しいかもしれず、その点ではI/V変換を別のものに先日変えたのは正解だった気もしています。
結果的に現状は以下のオペアンプ構成になりました。
・I/V変換 : LT1364CN8 (オリジナル:OPA1612)
・フィルタ部 : MUSES01 (オリジナル:OPA1612)
・差動合成 : MUSES05 DUO (オリジナル: TL072CP)
市販価格や、そもそもMUSES05 DUOという形での販売があるのか、はまだ良くわからないのですけれど、周辺回路に余裕があったり、当初からこのサイズを想定して設計された機器ではその高いオーディオ的魅力を存分に発揮してくれそうです。
「MUSES」シリーズは高音質電源ICの開発開始も発表されていますし、オーディオ向きな素子が減っている昨今では期待の星ですね。
できればそれほど高価にならず、もう少しコンパクトになって市販されると嬉しいなと思います。
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