OlasonicさんからNANOCOMPOシリーズのCDプレーヤー「NANO-CD1」を再びお借りしました。
というのも前回お借りしたのは試作機で、CD再生時の動作音が結構気になったんですよね。
しかし量産機ではそれが改善されたということだったので、それではということで再びお借りして検証してみた次第です。
まずは結論から書きますと、市販モデルはずいぶん静かになっています。
ローディングや取り出し等はあまり変化ありませんが、再生中は格段に静かになってると一聴して分かります。
前回と同じ条件でKENWOODのポータブルレコーダー「MGR-A7」で録音し、Audacityでスペクトル解析したものを貼ってみます。
まずは今回の市販モデルから。
[ Olasonic NANO-CD1 動作音(市販モデル) ]
Audacityでレベルを揃えられなくて見づらく申し訳ないのですが、下の試作機と比べるとそもそも全体のレベルが違います。
ざわざわしていたピークも数が減って、CDP-557ESDの動作音スペクトルに近づいています。
[ Olasonic NANO-CD1 動作音(試作機) ]
[ SONY CDP-557ESD 動作音(参考) ]
なお、1800Hzくらいにちょっと高めのピークがありますが、これはどうも摺動音っぽいもので、再生が進んで低速側に来るとこれがやや目立ってくる傾向がありましたので、盤面の状態によるものかも。
ただ、前回の試作機のように聴いている音楽に影響する雰囲気ではなく、PCオーディオでHDDやパソコンのファンよりよっぽど気にならないレベルのものになっています。
また、静粛性だけではなく、音も安定感が増したものに仕上がっているように感じます。
Olasonicどうしでの組み合わせでは以前よりも低域の情報量がかなり多くなり、Olasonicの真面目さが活きている印象です。
SONYのCDプレーヤー「CDP-557ESD」と比べてみますと、こちらは高域がややキラキラした感じになり出音が唄う印象はありますが、情報量自体はNANO-CD1のほうが多そうです。
静粛性も含め、いずれにしても微妙な違いでしかなく、そこを追究するのはサイズからしてもコスト的にも険しい道でしょう。
OlasonicというとPC用スピーカーからスタートしたこともあってパソコン周辺機器のイメージが強いですけど、技術者の方々はオーディオ各社のOEMを手がけたり、ソニーに在籍していた方も多いそうです。
そういう意味ではNANOCOMPO第二弾とはいえ、オーディオ製品としての完成度をしっかり高めてあるなぁと感じます。
お借りする際に伺ったところではNANO-UA1、NANO-CD1ともに大変好評で、生産が間に合わないくらいだとか。
今後もD/Aコンバーターやアンプなどが続々登場予定のようですし、そちらにも期待ですね。
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