機材の配置換えをして、プレーヤー類やプリアンプをリスニングポジションの近くに移動させる計画を立てたのですが、そうなるとプリ-パワー間のXLRケーブルが長い必要があり、ちょうど出物で見つけたNANOTEC SYSTEMSの「MUSIC STRADA #207」の2.5mのものを一応調達してみました。
完成品もありますが、これはXLRプラグが違うし、長さも2.5mのものはないはずなので自作されたものだと思われます。
「MUSIC STRADA #207」は1芯当たり7本のOFCをより合わせた構造の2芯シールド構造とのこと。
金と銀のコロイド液を使ってある点が同社らしいですが、わりとエントリークラスの普通のケーブルです。
早速、プリとパワーの間で使ってみますが、一聴して低域の量感不足を感じます。
高域は透明感があり鮮度もそこそこあるのですが、この低域の薄っすらした感じはちょっと厳しいものが…。
ちょうどXLRケーブルの良質なものを何本も聴いた後ですから、比較するのが無理なのかもしれませんが、それにしてもここまで違うとは思いませんでした。
XLRケーブルはオス-メスのプラグになっていますから、ケーブルどうしを接続すれば延長できることに気づき(今さら)、とりあえず手持ちのもので延長してみて、それと比較してみました。
延長すればそれだけ接点も増えるわけで、さすがにこれはダメだろうと思ったのですが、低域は深みがあり重量感もあります。
高域はやや減衰がある印象もありますが、音に広がりがありますし、どうもこちらのほうが良さそうです。
再度、「MUSIC STRADA #207」に戻してみると音像はシャープなのですが、音の質感が軽いために表現に深みがなくなってしまいます。
低域が薄く沈み込まないのが決定的に痛い感じです。
機材との相性もあるでしょうし、長いケーブルは持っておくと便利なので入手したこと自体は良かったんですが、やはり実力差は大きかったようです。
この機会にと、ACOUSTIC REVIVEさんにXLRケーブルとスピーカーケーブルのどちらで長さを確保すべきか尋ねてみたところ、双方のメリット・デメリットはあるものの、ボトルネックになるような状態を作れば結局その部分に影響を受けてしまう、という明快な回答をいただきました。
今回のはまさにソレという感じで、今後の対処はまた考えなくてはいけないなと思ってるところです。
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