NOBUNAGA LabsのゼンハイザーIE80シリーズ用リケーブル「睡蓮」をゲットしてみました。
先日入手したIE80Sには元々、同社のリケーブル「TR-IE3」が付いていたわけですが、もうちょっと高域に冴えが欲しいなと思う部分もあり、それほど選択肢がないIE80用のリケーブルの中ではやっぱり睡蓮かなと。
最初は楽天で注文していたのですが取り寄せにえらく時間がかかったため、途中でAmazonに切り替えたこともあり、ちょっと入手には時間がかかってしまいました。
できれば在庫があるお店で購入されたほうが良いかもしれませんね。
とはいえ、やはり同じメーカーだし、そこまで違うとは思ってなかったというのが正直なところですが、交換したらまるで違ったのでちょっと驚きました。
IE80Sでやや濁りがちな高域が伸びれば…という程度で純銀線と7N OCCのハイブリッドならハズレはないだろう程度に考えていたのですが、全体的に解像度も上がっていて、それでいてユニット自体の味は損なっていないバランスの良さは人気があるだけのことはあります。
低域の厚みと剛性感はむしろ高まったくらいで、高域もキンキンするようなことも全くありません。
前述の通り、チョイスの理由はそもそも選択肢が少ないことはありますが、「7N OCC 4芯・銀メッキ + 4N純銀 4芯」というところに惹かれた部分が大きいです。
別のメーカーのも考えていたのですが、そちらは普通に銀メッキでしたし、取り回しの良さもTR-IE3で分かっていたので安心感もありました。
音は期待以上、取り回しも期待通りではありますが、タッチノイズはTR-IE3と比べればやや大きめではあります。
ケーブル自体は絡まりづらくて良いですが、左右が分かれた部分が徐々に捻れてくるのは左右がちょっと分かりづらくて持ち替えたりしてしまうためでしょう。
音色としてはIE80Sの良さを活かしつつ解像度をさらに一段上げてくる感じで、スピーカーケーブルだとQED Genesis Silver Spiralに似ているかもしれません。
ケーブルが変わったとはいえ、ユニット自体は同じですから、iPhoneではTR-IE3から格段に良くなるというほどではなく、アンプ側の力の無さと抜けの悪さがかえって目立ってしまうくらいです。
やはりそれなりに駆動力のあるDAPでこそ本領を発揮するわけで、その点、Pono Playerなら駆動力はあるので、本来の良さが活きてくる気がします。
逆にホワイトノイズは明瞭になる部分もありますが、音楽が始まれば躍動感と楽しさのほうが圧倒的に上回りますから、どんなジャンルでもノリノリで聴くことができます。
最近のDAPや多ドライバのイヤホンのような解像度の高いハイレゾサウンドとは違って、音源に忠実か?と言われればやや違うかもしれませんが、リスニングには楽しいサウンドです。
適度にメリハリも効いて、屋外でも楽しく聴けそうな気がします。
もちろんIE80Sも睡蓮も新しいイヤホン、リケーブルではありますので、それなりにモニタ的な用途もこなせますけどね。
また、TR-IE3でも感じたセパレーションの良さについては、睡蓮も同等くらいに優秀です。
取り回しの良さなどでTR-IE3も気軽に使うには非常に優秀だと思いますが、もう少し高みを目指すには非常に良いリケーブルだったと思います。
IE80Sに限らず、その前モデルをお使いの方にも、グレードアップとしてオススメできるリケーブルだと思います。